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残った二人は…

「ねえ、行かないの?」 竜太君たちが花火に出かけて行ったのに、先生はシャワーを浴びに行ってしまった。俺はバスルームのドア越しに話してる。 「何で今シャワー浴びてんの? 早く行こうよ」 「………… 」 しばらくすると腰にタオルを巻いた状態で先生がバスルームから出てくる。でもさっきから無反応。返事もしてくれない。 ……なんなんだよ。 「ねえ聞いてた? 花火行くんでしょ? 早くしてよ…… 」 「………… 」 腰にタオルを巻いただけの先生に突然抱きつかれてしまった。 「え?……ちょっと、何? 何?」 突然のことに驚いてしまって俺は思わず後退りしてしまう。 「やっと二人になれた……」 ぎゅっと抱きしめられ耳元で囁くから、耳にかかる吐息にドキッとしてしまう。なんなの? 無駄に色気振りまくなよ…… 「ちょっと陸也さん? 早く服……着なよ……んっ、あっ…… 」 抱きついたままで耳を軽く咬まれ、力が抜けていく。なにやってんの? 俺はそんな気分じゃないのに。早く花火見に行きたいのに…… 「俺の服……二階の寝室……志音取ってきて」 「………… 」 まったくもう! 自分で取りに行きなよ。ちょっとムカついたけど、早く着替えさせて花火大会に出かけたかったから、俺は先生の腕から逃れ急いで二階にあがった。 「えっ……と、あ、これかな?」 ベッド脇のクローゼット。 クローゼットを開けようと前へ進むと、突然ベッドに突き飛ばされた。 「ちょっと! びっくりするじゃん! 何すんだよ!」 俺は足音も立てないでいつの間にか背後にいた先生に押し倒された。 うつ伏せになってる体を、のしかかっている先生に向けると甘い吐息を漏らして口付けてくる。唇を重ねながら、先生は大きな手で俺の頭を優しく撫でた。 俺、これに弱いんだ…… 甘えたくなってくる。 キスをしながら思わず先生の背中に手を回しキュッとしがみつくと、先生は俺のズボンの中に手を忍ばせてきた。 ちょっと待って? 何やってんの? 「あっ……ダメだよ……やだ、陸也さん」 「なんだよ、しようよ……」 花火見に行くって言ったじゃん。そう思ってても先生にこんな風にされてしまったら抵抗出来ない。いくらダメだって言ったって、気持ちよくなってしまって力が入らない。 「待って……ダメだって……みんなが帰って来ちゃったらどうするの? それに俺、シャワーだって浴びてねえのに……」 「いや帰って来ねえよ。気にすんな。それにいつ帰ってくるかってドキドキして逆にいいじゃん……ね?」 ね? じゃねえよ! やだ、ひょっこり早く帰ってくるかもしれないじゃん。 「だめだめ……俺だって陸也さんと一緒に花火見たい……」 俺は先生の上に乗り、頬にキスを落としながらおねだりする。 「ね? 一緒に花火行こうよ。俺、陸也さんと一緒に出店もまわりたい。花火見たい」 わざとらしくそう言って、先生に甘ったるくキスをした。 あ…… 腰に当たる固いもの…… 「じゃあさ、俺が陸也さんのここ……気持ち良くしてあげるから。そしたら一緒に花火行こ?」 そう言ってぺろっと先生の乳首を舐めながら、俺は腰のタオルに手を掛けた。

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