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竜太の誕生日/恋してよかった
俺からのプレゼントを嬉しそうに指に嵌め、自分の手に見惚れる竜太。
この笑顔が何よりも嬉しかった。
左手の薬指──
俺が言わなくても自らその意味深な指に指輪を嵌めた竜太。
自分の独占欲が嫌になるけど、そんな俺を竜太は笑顔で受け入れてくれる。
……竜太に出会って、恋してよかった。
少しだけ俯き指輪を見つめる竜太の瞳から涙が溢れた。
たったこれだけのことなのに、泣くほど感動してくれるのかと思うと嬉しくて愛おしくて、思わず竜太をその場で押し倒してしまった。
……だって堪らないじゃんか。可愛すぎるだろ。
「可愛すぎだろ……もう待てないから」
逃げられないように、頭を抱え込むようにして強引に唇を重ねた。
竜太の吐息、体温が俺を煽る。シャツの中に手を忍ばせ、そのまま敏感な突起をつまんだ。
「あ……待って……んんっ、そこ……んぁっ……抓らないで……」
乳首を抓ったり摩ったりするといつも嫌がるんだよな。
気持ちいいくせに……
「ん、うるさい……」
いつものように俺はキスで口を塞いだ。
息が荒くなってくる竜太の身体を弄っていると、おもむろに手を掴まれ拒まれる。
「なんだよ、嫌なの?」
「嫌……じゃないんだけど、ここ落ち着かないです。周さんの部屋がいい」
……リビングの床じゃ、さすがにムードもなにもねえか。
俺は別にどこでもいいんだけどな。
そんな風に思っていたら起き上がった竜太にギュッと抱きしめられた。
「あと……ちゃんとシャワー浴びさせてください。ね、嫌じゃないから……少しだけ待ってて…… 」
そう言って竜太は可愛く俺にキスをして、そそくさと風呂場へと行ってしまった。
「部屋で待つか」
ベッドに横になり、ぼんやりしてるうちに眠ってしまったらしく俺は竜太に起こされた。
「あの、僕……部屋着持ってくるの忘れちゃって」
そう言った竜太は腰にタオルを巻いただけの色気だだ漏れな姿で立っている。
「あぁ、俺が出るまでそこにあるスウェット着ていいよ。風邪ひくといけねえから……まあでもすぐ脱がせるけどな」
サイズ合わなくてぶかぶかだろうけど、まぁどうせすぐ脱ぐしいいだろう。
竜太に俺のスウェットを渡し、俺もシャワーを浴びに行った。
シャワーを終えて部屋に戻ると今度はベッドで竜太が寝ている。
俺のスウェット、いくらなんでもデカすぎるだろ。元々首まわりもくたびれて伸びちゃってるから、半分肩がはみ出してるし。
……なんかエロいな。
うつ伏せで寝てしまってる竜太を起こさないようにそっと背後から寄り添う。最近髪も短く切ったから、細くて白いうなじが丸見えだった。
チュッ……
そこにそっと口づけると、ビクッと首を竦めて竜太が目を覚ました。
「あ……ウトウトしちゃった」
手で目元を擦る竜太を後ろから押さえつけ、スウェットを捲り上げる。
「あ……ちょっと周さん……んっ」
背中、気持ちいいのかな?
キスを落としながら舌を這わせると、竜太はびくびくと身体を捩った。
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