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ムラムラ……

僕はおにぎりとデザートにプリンを、周さんは牛丼と菓子パンをそれぞれ購入し、周さんのアパートへと向かった。 さっきは僕、全然エッチなことなんて言ってないのに、なぜだか周さんは顔を赤くしてコンビニからは口数が少ない。お互いにコンビニの袋を手に提げ、無言で歩いた。 「………… 」 チラッと周さんの顔を覗くと、周さんも僕の方をチラッと見る。 「……周さん?」 「早く帰るぞ」 なんだろう。 ちょっと怖い顔にも見えるし。僕、何かいけないこと言っちゃったかな? 黙々と歩く周さんについていきながら、アパートの前まで到着した。 「……ほら」 スッと周さんに手を握られ、さっきよりも足早に階段を上がる。 玄関の鍵を開け部屋の中に入るなり、僕は周さんに抱きしめられてしまった。 「え? あ! おにぎりが……」 突然の事でびっくりして、手に持っていたコンビニの袋を落としてしまった。 ……おにぎりより、プリン大丈夫かな。 ぼんやりと落とした袋の心配をしていたら、周さんに顔を捕まえられ無理やりに顔を上げさせられる。 「竜太、キス……」 ちょっと乱暴な、でもいつもの周さんの噛み付くような甘いキス。プリンのことも心配だったけど、唇が重なった瞬間に僕は周さんで頭がいっぱいになった。 キュッと周さんの背中に手を回し抱きしめる。周さんに口の中を舐られ、腰のあたりがムズムズしてしまった。 「んっ……んんっ…… 」 これ以上されたら……もうダメ。 僕は力が抜けていくのを感じて慌てて周さんの胸を押し、キスから逃れた。 「もうっ!……周さんってば」 離れた周さんの胸に顔を埋めてから、また周さんの顔を見上げる。 「急にどうしたんですか?」 僕がそう言うと、また力強く抱きしめられた。 「ほら! それ! ……竜太がエロいこと言って俺のこと煽るから!……ムラムラしちゃってやべーじゃんか!」 は? ……だから、エロいことなんて何も言ってないし。 「週末に俺のために飯作ってくれて泊まってくれんだろ?……なんかそれ想像したらさ、嬉しくってさ……だって毎週竜太と一緒にずっといられるんだろ? 毎週竜太の作ったメシ一緒に食ってさ、エッチできんだろ?……そしたらさ、ほら! 堪んないじゃんか!」 嬉しそうに笑って、周さんがまた僕のことをギューっと抱きしめる。 「え……それでムラムラしちゃったの?」 そりゃ僕だって嬉しくて幸せな気持ちだけどさ、ムラムラって。 「うん、竜太の裸エプロンの後ろ姿で可愛いお尻眺めながらさ、メシを待つなんて……」 「………… 」 は、裸エプロンって何?? 今そう言ったよね? 「周さんっ! どんな妄想してるんですか! 裸エプロンなんて僕しませんからね!」 周さんは僕のお尻を揉みながら、おでこや頬にキスを落としてくる。 まったくもう! 勝手にエッチな妄想してムラムラしちゃって。僕のせいじゃないじゃんか。 「ねぇ、もういいから……早くご飯食べましょ?」 玄関先でなかなか中に入れてもらえなさそうなので、周さんのキス攻撃をかわしながら靴を脱いだ。 「えぇ〜、竜太ぁ……もう俺キツい……」 背後から抱きすくめられ、そのまま押し倒されてしまう。 体の大きな周さんにのしかかられたら僕にはもうどうしようもない。 「ちょっと……やだ! 待って……周さん!」 後ろからズボンのベルトに手をかけられたと思ったらそのままズルッと下げられてしまう。半分だけ露わになった僕のお尻に、周さんは顔を埋める。 「やだやだやだやだ! ……待ってってば、周さんやめて!」 本当にやだ…… お風呂だってまだ入ってないのに。

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