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僕だって余裕ない
「周さん、待って……僕が……あっ、僕がするから……や……弄らないで」
僕のお尻に回る手を掴み、指を絡める。
「ね? さっきのお返ししてあげるから……ちょっと待って」
少しだけ体を後ろにずらし、僕は周さんの固くなったそこにそっと口付ける。ゆっくりと舌を這わし、先端にチュっとキスをしてから口に含んだ。
「あ……竜太……気持ちい。でもこっち……竜太の尻……こっち向けて」
周さんが僕の頬に手を添えて顔を上げさせる。
そんな目で見つめられたってダメ。周さんに触れられたら、僕はもうちゃんとしていられる自信がない。
「やです。だって周さん僕に触るでしょう?」
「あ? 触るに決まってんじゃん。ダメなの? ここ解さねえと……」
「じ……自分で解すから、周さんは黙って寝ててください」
「う……ん、わかった」
少し不満そうな顔を無視して、僕は気を取り直しまた周さんのを咥える。チラッと周さんを伺いながら、ゆっくりと味わうように口を滑らせ優しく舐った。周さんは気持ちよさそうに目を瞑り、時折僕の頭を撫でてくれる。
周さんにこんな顔をさせられるのは僕だけ。
こんな事ができるのだって僕だけなんだと、誰に対してかわからない優越感に少しだけ浸りながら僕は続けた。
「なぁ……もっと、もっと奥まで……」
周さんが僕の頭を掴むなり、グッと奥まで押し込んでくる。緩々とやっていたのが物足りなかったのか、そのまま腰をグラインドさせてくるからちょっとだけむせそうになってしまった。でもその強引な行為も僕はちっとも嫌な気持ちにはならず、寧ろ嬉しくて気持ちがよくて、興奮しきりに自分の手を後ろに回した。
「んっ……んぐっ……んんっ……ん」
恐る恐る自分の後孔に指をあてがいゆっくりと侵入させる。
その間も容赦なく周さんのが喉奥に突き当たった。
「竜太……焦れったい……もう挿れたい……ほらこっち……んっ 」
周さんに顔を掴まれ、ちゅぽんと変な音を立てそこから口が離れる。グッと抱き寄せられたかと思ったらそのままゴロンと押し倒された。
膝裏を持ち上げられ、周さんの顔の前にお尻を晒され恥ずかしい格好にされてしまう。
「やっ……ん……あっ! やだ……あぁ……あっ……気持ちい……んんっ 」
周さんの指が僕の中を掻き回し、さっきまでとは比べ物にならない快感にもうどうしようもなくされるがまま。
「竜太……挿れるぞ……いい?……挿れていい?」
余裕のない表情で僕を見下ろす周さんに、こくこくと頷く。
僕だってもう余裕がない。
早く来て欲しくて両手を広げ周さんに抱きつくと、そっと僕にあてがわれた周さんの熱いものがグッと押し入ってきて思わず息が止まる。
「ほら……息止めんな……んっ……入った……竜太ん中、熱い」
気持ち良さと圧迫感、そのまますぐに打ち寄せられる快感に、僕は堪えることなく淫らに喘ぐ。周さんの胸に顔を押し付け、その幸せを噛みしめた。
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