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卒業旅行/情欲

「修斗さん……絶対ここから出ちゃダメですよ」 俺は修斗さんを脱がせながら、頭から二人一緒に布団をかぶる。 「暑いよ……」 「ダメ!」 ヒソヒソと喋りながら、俺も下だけモゾモゾと脱ぐと、早速修斗さんの手がそこに触れる。 「康介のここ、舐めていい?」 「じゃぁ、俺も一緒にしてもいい?」 「………… 」 返事をしてくれなかったけど、無言で持って来たローションを俺に手渡し布団に潜って行ったから、俺は肯定の意と捉えそのまま腰を捕まえて目の前に来た修斗さんの尻の谷間に顔を埋めた。 「や…… 」 目の前にある修斗さんのモノをゆっくりと扱きながら、指先を可愛い窄まりに沈めていく。 いつもそうなんだけど、敏感な修斗さんは俺が弄るともう何も出来なくなっちゃうから、案の定俺のちんこは早くも放ったらかしになっていた。でも気持ちよさそうに小さく喘ぐ声と、俺の先端にかかる熱い吐息だけで堪らなくなる。 「あ……ん、康介気持ちい…… あっ!」 ちょっと! 修斗さん声デカイってば! 布団に潜ってるとはいえ、すぐそこに周さんも竜もいる。二人は夢中になってるからこっちのことなんか気にしちゃいねえだろうけど、それでも俺は気が気じゃなかった。 「やっぱダメ……修斗さんこっちおいで」 俺は修斗さんを仰向けにベッドに寝かせ、そのままいつも通りにゆっくりと解す。勿論布団はかぶったままで、指を侵入させながら修斗さんのを咥え込むと、口内で少し質量が増したのがわかった。 「修斗さん、もうイきそうなの?」 いつもと違った環境で興奮しているのか、修斗さんはビクビクと太腿を小さく痙攣させ今にもイきそうな雰囲気。 「康介……イっちゃう、やだ……あっ……待って、あぁ……」 せっかく小声で聞いてんのに、この人ってばいつものトーンで言いやがった。咄嗟に修斗さんの口を手の平で押さえつける。一瞬目を見開いて驚いた顔で俺を見たけど、すぐにウットリしながら俺の手を掴み修斗さんは大人しくなった。 チラッと横を見ると相変わらず竜は喘いでるし、今度は正常位で周さんが激しく腰を動かしている。竜は夢中できっとわかってないだろうけど、周さんはわかってるよな? 何で普通にセックスしてんだよ。どういう神経? そう思って周さんを見ていたらまた睨まれてしまった。 はいはい…… 見てた俺が悪かったよ。 クソっ、明日何か奢ってもらわなきゃ気が済まねえや。 俺は修斗さんの片足を担ぎ上げ、もう十分に解したから大丈夫だと思い一気に貫く。体を覆っていた布団もとっくに肌蹴て落っこちてるけどもういいや。布団なんかかぶってたら動けねえもん。 もう半ば自棄っぱちで俺は修斗さんに腰を打ち付ける。ただ修斗さんの声を聞かれるのはどうしても嫌で、俺は手の平で修斗さんの口を強く押さえたまま奥を無遠慮に突きまくった。涙目の修斗さんが何か言いたそうに俺を見るけど、その顔がまた欲情を唆り、そのまま泣いてしまえばいいとさえ思ってしまう。 「う……イきそ……」 「んッ!」 一気にこみ上げてきた吐精感に抗えず、修斗さんの腹の上に己の欲を吐き出した。 修斗さんもイかせてあげようと、自分の出したものを適当にティッシュで拭ってから、すぐに修斗さんのそれを手に取った。 ……あれ? 「修斗さん……もしかしてイっちゃってたの?」 修斗さんの下腹部を拭きながら今日はいっぱい出た……なんて思ったけど違った。修斗さんもいつの間にかイっちゃってたんだ。 「ごめんね……気がつかなかった」 修斗さんの口から手を退かし、頭を撫でる。 「康介のバカ! 息苦しいっての……」 慌てて布団を拾い修斗さんに掛け、ちょっと荒々しくしてしまったことを誤魔化すためにいっぱいキスをする。 「ごめんね。修斗さん好き。気持ちよかった? 怒ってない?」 「……怒ってねえよ。部屋風呂でいいからシャワー浴びたい。康介抱っこ」 可愛く抱っこと言われちゃ断れず、そのまま抱きかかえて風呂場へ向かう。チラッと隣のベッドを見ると、もう事は済んだのか周さんの腕に抱かれた竜が気持ちよさそうに眠っていた。 「………… 」 全くもう、何やってんだ俺は…… 備え付けのユニットバスに二人で入りシャワーを浴びる。修斗さんの体を泡で洗ってあげながら、他人がいる部屋で恋人とセックスをしてしまったという複雑な気持ちで俺は悶々とした。 明日、気まずくならなきゃいいけど…… てか、普通に恥ずかしいよな。 してしまったことに大いに後悔しながら俺はやっと眠りについた。

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