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卒業旅行/旅の終わり
「周さん……見て、夕日綺麗」
お湯に浸かり周さんの隣に座る。少しだけ体重をかけ寄りかかった。周さんはそんな僕の肩を抱き寄せ額に軽くキスをする。
「昨日は寂しい思いさせてゴメンな。せっかく一緒に来たのに……心配かけちまった」
申し訳なさそうな顔の周さんに僕は小さく首を振る。昨日は確かに寂しかったし心配もしたけど、周さんはここにいるんだ。もうなんとも思ってない。
「謝らないでいいですよ」
僕は周さんの肩にチュッとキスをしたら怒られてしまった。
「可愛い事すんなよ! やりたいの我慢してんだから……勃っちまっただろうが」
赤い顔をしてバシャバシャと湯面を叩く周さんが可愛くて、僕はそっとお湯の中から硬くなったそこに触れる。
「あ……ホントだ、固くなってる」
「当たり前だろ……あっ! おい……握んなよ」
やっぱりお預けは可哀想な気がして……
「周さん……口でしてあげるから、そこ……座ってください」
僕は岩場に座る周さんの前に跪き、太腿の内側にチュッと吸い付く。
「いい……のか?」
周さんの問いにコクリと頷き僕は口を大きく開けてパクリとそこを咥え込んだ。
ゆっくりとゆっくりと口を上下させる。
周さんはゆっくり強く吸いながら舐め回されるのが好きなんだ。
……ほら、少しずつ腰が揺れてきた。
「いつも……よく口でしてくれるけど、やじゃない?」
今更何言ってるんだろう。
嫌なわけないじゃん。
「いや……じゃない……ですよ。好きです……んっ……周さんの……なら、なんでも……んんっ」
寧ろ……好き。
ほら、気持ちよくなってくるとね、こうやって頭を撫でてくれるんだ。
ウットリしながら僕の口に腰を打ち付け始めて頭を撫でる。
いつも僕ばっかり気持ちよくさせられちゃうから、周さんが気持ちよさそうにしてるのが本当に嬉しいんだ。
「周ひぁん……ひって……いいれすよ……」
「んっ……咥えながら喋んな……」
切羽詰まった声を上げた周さんが僕の口の中で果てる。いつもこの時だけは、僕がイかせてあげたんだ、と、ちょっとだけ優越感に浸れる。
「気持ちよかった?」
「うん。別にいつも飲んでくれなくていいのに……」
申し訳なさそうな顔しちゃって。周さん可愛い。
「僕が飲みたいからそうしてるんです。周さんのなら美味しいですよ?」
そう言ったら全力で「エロっ!」と言われてしまった。
周さんが喜んでくれるなら何だってできちゃうもん。エロくて結構。
僕はいいって言ってるのに、部屋に戻ったら周さんに捕まってしまいベッドに押し倒されてしまった。周さんは力が強いから、しっかりと腰を捕まえられ逃れられずに結局僕もあっさり口でいかされてしまった。
そのままベッドでイチャイチャしてたら康介達が帰ってきちゃってちょっと焦った。
今日は四人で食事を楽しみ、夜も静かに各々のベッドで眠りについた──
翌朝僕らは朝食を済ませ、チェックアウトをする。
お世話になったオーナーにも挨拶を済ませ、新幹線に乗り地元へ帰った。
いろんな事が起こった卒業旅行。あっという間の二泊三日だった。
僕が卒業する時も、またみんなで卒業旅行出来るといいな。
その時は志音も一緒にね……
── 卒業旅行 終わり ──
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