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第33話

胸まで持ち上げられ、次の瞬間には身体を折りたたまれていた。  そして、灼熱の痛みが身体を突き抜けた。 「ひ…ッ…ぁあああっ…!!」  悲鳴が、耳に触れた。  それが己の発するものだとは、レイレスは気が付かなかった。  「あ…あ、…あ、やめ…っ」  目前のエィウルスに、ただ縋るしか無かった。 「いや…、やめ----…っ!」  何か、大きな熱の塊が侵食してくる。    それが、エィウルスの性器であることに気付くまで、そう時間は掛からなかった。  身体の自由など、もうどうでも良かった。  引き裂かれる痛みと、熱。  己の身体を蹂躙する、目前の逞しい肉体。  銀の髪が、レイレスの頬を乱雑に撫でる。  滲んだ視野の中、白銀の双眸が、こちらを見下ろすのをレイレスは見た。    レイレスはその頬に、手を伸ばしていた。  触れれば、その頬は見た目よりももっと熱を含んでいた。   エィウルスは、レイレスの指を捕らえ、口へと運んだ。  ざらりとした感触は、レイレスの肉体から僅かに痛みを和らげる。 「…ィ、ウルス……」

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