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第55話
立てた両膝の間から、衣服に包まれていた己の雄を引き出し、柔らかく扱く。
「…っ…」
息が乱れ、仰け反るレイレスの首筋にエィウルスは再び牙を立てると、裸のその内股に腰を押し付けた。
「あ…ッ…ぅ…」
何度も押し付けられ、その都度濡れたエィウルスの性器が、己の中に捻り込まれていくをレイレスは感じた。
脈打つエィウルスの雄は射精を繰り返しながらレイレスの中に入り込む。
太くレイレスを穿つその陰茎が抜き挿しされる都度、白い精液が溢れた。
「…あ…あッ、もっ…と、エィウルス…」
どくどくと注がれる熱に、レイレスは震えた。
首筋に、銀の厚い毛並みを撫でると、刺青のあっただろう箇所の毛色が違うことに気付く。その深い黒の毛並みを握りしめるとエィウルスの獣身が震えた。
肌に喰い込んでいた鋭利な刺激が薄れていく。
指先に触れる感触が、滑らかなものに変わり、レイレスはその肌を引き寄せた。
「…ん、エィウルス…」
吐息とともに囁く声が、人の姿へと戻ったエィウルスを呼ぶ。
喉元に噛み付いていたエィウルスが、その熱い吐息を繰り返す唇に重なる。
「ん…」
角度を変え、何度も深い口付けを繰り返すその唇を、レイレスは追う。
僅かに離れた唇を見つめると、不意に鋭く突き上げられ、レイレスは仰け反った。僅かに震える指先を捕らえ、地面に押さえつけるとエィウルスは更に強く腰を打ちつける。
「ん、く、ふ…ッ…あ…っ、ぁあ…っ!」
堪えていた声が、堰を切るように溢れ、響き闇に滲んでいく。
「…ぁ、ぁああっ、や…エィ…ウルス…そん…あ…!」
激しく責めるエィウルスに、レイレスは嫌々と首を振り弱点を答えていた。
何度も甘く迫る快感に、レイレスの雄は強く反り、蜜を吐き出しそうに張れていた。
触れようとするその指を戒め、エィウルスは突き上げた。
「ぁ…あ…、ぁあんああ…っ」
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