57 / 61

第56話

 びくりとレイレスは震えると、その雄から白濁の蜜が溢れ、零れ、レイレスの白い腹を濡らす。   突き上げるエィウルスの動きに合わせ、それを繰り返すと、レイレスの身体はぐったりと弛緩した。 「ん…」  エィウルスが首筋や胸に口付けを落とす。銀の髪を梳くように撫でると、レイレスは口元へとエィウルスを招いた。  浅く口付けを重ね、その銀の瞳を見つめる。  相互の熱い吐息が、唇を撫でる。 「…エィ……、ん…」  言葉を紡ごうとするレイレスの唇を、エィウルスは塞ぐ。  そして再びレイレスの胎内をその雄で突き上げた。  迫りくる快楽に口元を押さえ、レイレスはエィウルスの腕の中で小さく蹲る。 「…っ、…ぁ…ア…ッ」    レイレスの中で膨れ上がっていくエィウルスの性器を如実に感じながら、レイレスは快楽に溺れていた。  何かを口にしようとすればそれは塞がれた。   ただ求める様は、獣のようだとレイレスは思った。  今、自分を侵しているのは獣だったか、人であったのか、それも曖昧にレイレスはその身体の下で喘いだ。  

ともだちにシェアしよう!