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第2話
子供時代
「青葉。今日もご本を読んでいるのかい?」
「…」
「それは面白いかい?」
「…」
小さく頷くと貴方はにこりと笑ってくれた
「やっとちゃんと顔見てくれたね。僕はずっと君の笑顔が見たかったんだ」
「貴方は変わっているね。こんな僕に話しかけるなんて」
それから私たちは大学まで一緒に過ごした。幼馴染みから形を変えた想いが通じ合ったのは高校のとき
「ねぇ。青葉」
「なんだい?」
「僕と共に生きてくれないか?」
「え?」
「君を愛してる」
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