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「ばけつぷりん……!
咲良さんの魅惑のばけつぷりん……!
あの魅惑の……至福の味のばけつぷりんッ!
食べても食べてもまだまだあるある幸せの味!!
一口食べたらぷるぷるで、二口食べたらあまあまで……カラメルソースが無くても絶対飽きない奇跡のばけつぷりん!
ああ、最後に食べたのはいつなのでしょう。最期の晩餐も、なにはなくともの……。
でも、お願いは聞いてあげられま……」
「お願いを聞いてくださるなら、出発するまでの間、毎日ばけつぷりんを作りまする!
つやっつやでぷるっぷるで、あまあまでとろとろの、理性飛び飛び魅惑のばけつぷりん、カラメルソースたっぷり増量でございます!」
煩悶する宮司に、咲良は一気に畳み掛けた。
「……………はあぁ……………っ!
理性飛び飛び魅惑のばけつぷりん!カラメルソース増量!!
よし、商談成立ですッ!!」
「「「乗るんかい!!」」」
隠形(おんぎょう)して控えていた式神が宮司に裏手で突っ込みをし、咲良は密かにガッツポーズをする。
おそるおそる様子を伺っていた付喪神たちはボタボタと天井から落ち、両親は事態が飲み込めずに絶句をしたのだった。
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