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「私には15歳には見えないのだけど、さくらの世界では皆がそのように若いのかい?」
「いえ……。
わたくしだけ7歳の頃から…………。
背丈も伸びず、このままなのです。
髪だけは普通に伸びているのですが……」
「不思議だねぇ」
「はい」
7歳で成長が止まっているなら頷ける。
守弥も成る程と頷いた。
「何か心当たりはあるかい?」
「特には……、7歳の誕生日に咲耶と″とりかへの儀″をいたしましたが。
でも、あれは形だけのもの……」
「とりかへの儀?」
「はい。
わたくし達が無事に育つようにと咲耶が男の子とし………、あ、…あのっ、おばあ様、わたくし大事な事を失念しておりましたっ」
咲良は漸く贄送りの儀の事を思い出した。
「こちらでは対を受けとる儀式を何と呼びますか?」
「………………″姫乞いの儀″……要は妻乞いの儀式だねぇ」
やはり。
咲良は全身の血が引いていく気がした。
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