42 / 668

「私には15歳には見えないのだけど、さくらの世界では皆がそのように若いのかい?」 「いえ……。 わたくしだけ7歳の頃から…………。 背丈も伸びず、このままなのです。 髪だけは普通に伸びているのですが……」 「不思議だねぇ」 「はい」 7歳で成長が止まっているなら頷ける。 守弥も成る程と頷いた。 「何か心当たりはあるかい?」 「特には……、7歳の誕生日に咲耶と″とりかへの儀″をいたしましたが。 でも、あれは形だけのもの……」 「とりかへの儀?」 「はい。 わたくし達が無事に育つようにと咲耶が男の子とし………、あ、…あのっ、おばあ様、わたくし大事な事を失念しておりましたっ」 咲良は漸く贄送りの儀の事を思い出した。 「こちらでは対を受けとる儀式を何と呼びますか?」 「………………″姫乞いの儀″……要は妻乞いの儀式だねぇ」 やはり。 咲良は全身の血が引いていく気がした。

ともだちにシェアしよう!