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空気を読んだ時雨がきょうだい達を連れて席を外したので、ばあ様は息を一つついた。 「……………」 小動物っけ満載なものが大好きだから、構い倒したいのは分かる。 ……が。 渡る事が出来ない筈の泉を渡ってきた咲良に宮司が掛けであろう術を割り出すには、正直邪魔だ……。 「おばあちゃま、板場に寝かせたままじゃ可哀想よ。 咲良ちゃんは私が抱っこしててもいいでしょう?」 「母さん狡いぞ。 俺にも少しは……」 「………………気が混ざるからやめておくれ……」 札に術を掛けているのに、孫夫婦のやり取りは脱力を誘う。 いっそ昨夜の内に割り出しをしておくべきだったと、ばあ様は激しく後悔していた。

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