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「……ついでに、二人の気の馴染みの良さが何なのか見ておこうか……。
童子や。出ておいで」
『はーい』
足元に駆けてきた式神の童子に、ばあ様は綺麗な球状のものを手渡した。
直径2センチ程のそれは、鈴に似ているが微妙に違う。
極細の銀色の金属で絡み合う蔦のような模様を描いていて、中にある小さな玉が透けて見える。
『鈴ですか……?』
『術の見極めの……?』
「術じゃなく、二人の気の馴染みの見極めだねぇ……。
どこまで伴鳴り(共鳴)するのか見ておかないと……」
童子たちが鈴を二人の胸元に置くと、ばあ様は一陣の緩やかな風を起こした。
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