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「輪廻のどこで関わりがあったのかは特定出来ないけれど、ずっとこうして守っていてくれたのかしら……」
「術自体が神気を帯びるくらいだからねぇ……。
ま、ずっと探していた欠片の行方が分かっただけでも良しとするべきなのかも知れないよ。
じゃあ、術を解こうかね」
ばあ様が術を解こうとしたその時。
ミシ。
ミシミシ。
妙な音がした。
ミシミシ……ギシギシ……っ!
「「はい………………?」」
辺りを見回すが、守弥と咲良に異常はない。
「あるじさま、あれを!」
「………………っ!」
童子が指差す先の襖(ふすま)が軋んでいる。
「なっ、なにが……!?
いけない、術の場が歪んでしまう!
童子や、磁場を……っ!」
どおんっ!! ばあん!!
軋んで大きく歪み、大人数とともに襖が室内に雪崩れ込んできた。
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