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◆◇◆◇◆ 乱れた室内を皆で片付けて、すよすよ眠る二人を布団に寝かせたあと……。 ばあ様は孫夫婦以外を帰らせた。 勿論、人払いの術をきっちりかけた上で。 「守弥の魂の一部がさくらの中にあったのは良かったんだけどねぇ……。 あんたたちはこれからどうしたいと思うんだい?」 「どうって言われても……」 「咲良ちゃんは守弥のお嫁さんになるんでしょう?」 「そうだねぇ……。 妻乞いの儀式で此方に来たんだから、守弥の嫁になるのが本筋。 だけど、あの幼い姿形で二十歳を過ぎた守弥が花嫁として本当に受け入れるだろうか……」 「「…………」」 「小動物っけ満載だから、きょうだいが増えたようなものと扱わなきゃいいんだけどね…。 忘れてないかい? 妻乞いの儀式をしたからには、時間制限が付きまとうことをさ……」 「「あ…………っ」」 すっかり失念していたことを思いだし、孫夫婦が顔を見合わせた。 そう。 妻乞いの儀式から一年以内に心が通じ合わなければ、この世界では鬼か姫のどちらかが石になってしまうことを……。

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