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◆◇◆◇◆ 「昨日のアレを入れとくといい」 診察や買い物を済ませて外宮に着いた車内で守弥が手渡したのは、綺麗な包装がされた二つの箱。 夕食と入浴を済ませた咲良は、守弥の部屋でドキドキしながらリボンをほどく。 「まあぁ……っ」 箱に入っていたのは、可愛らしい形のガラス瓶だった。 小さい方には桜貝を、大きめの瓶にはビーチグラスを入れてみる。 「ふふ……」 蛍光灯の明かりに透かすと、淡く光って美しい。 特定のものを入れる為に守弥が選んでくれたと思うと、ついつい頬が緩む。 嬉しくて仕方なくて。 でも……。 「咲耶の大事な方ですのに……」 申し訳なくて、胸が痛む。 一緒にアイスクリームを食べた。 海で桜貝とビーチグラスを探した。 それから……。 膝の上に座り、ぷりんを食べて貰った。 目が覚めたら守弥の腕の中にいた。 特別なガラス瓶を……。 「は、はわわわわ……っ」 昨日と今日の出来事を今更ながらに思いだし、気恥ずかしさに全身が熱くなる。

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