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ずくん。 ……ずくり。 疼くのは何処……? 痛むのは何処……? 胸の粒を含まれ、指で捏ねられて、熱は一気にうねっていく。 頭の中を稲妻が走り、意識が塗りつぶされそうで。 「あ……っ、ん、んんっ、……ひあ……っ」 唇で軽く噛みながら吸われて、甘い声が上擦る。 「あっ、やっ、やぁあ……っ、そ…な……とこ……っ」 女子であれば柔らかくて手触りも良いであろうが、生憎咲良は男子だ。 まっ平らで触り心地も物足りない筈なのに、守弥は無心で愛撫してくれる。 「まっ平らで、触り心地も……良くないのに……」 「感度が抜群だし、餅肌だから触り心地も抜群だぞ? なんの不都合もない」 「ひああっ」 かりり。 ちゅく。 芯を通らせた二つの蕾。 守弥が触れるごとに、体が変化していく感覚。 生まれたままの無垢な細胞が、守弥の愛情で化学変化を起こしているのだろうか……。 甘い甘い砂糖菓子にでも変わり始めてしまっているようで……。 ちゅっ。 ちゅくちゅく……。 「あッ、あああ……っ、んぁ……、んん……」 どうしようもなく甘さを増していく声を止めたくても、歯止めが利かない。 その声が守弥を煽り立てているなどとは気づかないまま……。

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