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甘い痺れと熱が、下腹で渦巻く。 「……っ、ゃっ、恥ずか…しい……っ」 先程のように、花芯が熱を帯びている。 こんな浅ましい姿態を晒したら、守弥が呆れてしまうかもしれない。 覆ってしまおうと手を伸ばすと、阻まれた。 「こら、隠すな」 「え、あ、ふあ!」 「さっきも言ったろう? 恥ずかしいことじゃないと」 「あうう……、でも……」 「男子なら普通だ。 お前だけが熱を帯びてるんじゃない。俺もだ」 「………でも、でも……っ、あう……」 宥めるように落とされる口づけは、優しい。 「大丈夫だ。変なのはお前だけじゃない。 異常な訳でも、変な病気な訳でもない。 下腹が熱いのは俺も同じだ」 「…………っ」 「ここだ。触れてみろ」 「っ、えっ、あ、ええ……っ!?」 浴衣の中で、ドクドクと脈打つものがある。 導かれて触れた熱は、硬く張り詰めていた。 「そ…な……、湯殿で……違……」 そう。 湯殿で何度か見たものとは違う。 硬く張り詰め、脈を打ち、腹に付きそうなくらいに反り返っていた。 「な?」 「………う、あ、はう」 蒸気が噴き出してしまう位に顔が熱い。 自分だけが変なのではなくて、守弥も体内で熱が渦巻いていたのだ。

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