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『二人とも俺の伴侶。
えっと…、そっちから向かって左が忍、右が玲』
『忍です。よろしく。
おや、可愛らしいですねぇ』
『玲だ。よろしく。
あー、うんうん。瑠維がじれったくなる訳だ。
そうだな、そっちの体格差ってのを考慮すると、適任は俺かな』
『そだね』
胡座をかいた玲の膝に瑠維が座る。
「わたくしは具体的に何を…?」
『ちゃんと体を預けてやんな。
とりあえず力抜け』
玲にされた指示どおり、肩の力を抜く。
『で、守弥っつったな、こめかみとか耳とか好きな場所を軽ぅく』
画面の中で玲が瑠維の右側な耳を軽く噛む。
『ん……ぅ』
瑠維の声が甘さを帯びる。
『ほらほら。
照れてんじゃねえよ。やってみやってみ』
『はう…っ』
かりり。
守弥も咲良も固まっている。
『取り敢えず、指示に従ってみましょうか』
忍が左の首筋に口づける。
「………」
「ひにゃ…っ」
かりり。
守弥が左の耳殻を噛む。
『そう。
やわやわってな』
「………」
かり。
「んに…っ」
咲良が首を竦める
反対側の首筋が露わになり、そこに口づけを落とす。
『やれば出来んじゃん。
そう…基本的に咲良は守弥のしたいようにさせる。
人前だったら、鼻先で耳をうりうりってするくらいかな。
それから…んーと、……守弥。
お前はもっと喋れ』
「………あ、ああ…」
『咲良もな。
もっと好きだって気持ちを口にしてみな』
『好き、大好き、愛してる。
もっとこうしたい、もっとこうして欲しいと。しっかり言葉にするんです』
『前から抱きついたり、守弥がしてくれるように後ろからギュッて抱きつくのもあり…。
んぅ…っ』
『周りに気を使うのは当然だけど、婚約期間もお互いの気持ちを伝え合うのは必要だしな』
「………わたくしも、ちゃんと言葉にいたします」
『ん』
『受け身でいる。
でも、ちゃんと思ってることを伝える』
「はい…っ」
『触れたくなったら、その時は触れる』
「………わたくしからも…?」
『そ。守弥が触れて欲しいところを触れてやること』
「はい…っ」
唇をキュッと噛む。
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