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翌日…。
大晦日と初詣は繁忙を極めるため、守弥と咲良は市内のショッピングモールへと足を伸ばした。
「普段使いのモコモコのアウターと制服に合わせたコートは必須だ」と、守弥が色々見繕う。
ダウンジャケット、もふもふのファーがついたフーディー。
制服に合わせたダッフルコート。
「皆さまのお下がりで十分ですのに…」
「いや、そこは新品だろ。
髪を切ったら首筋が寒くなるから、タートルネックもないとな…」
「そんなに…?」
「まだまだ」
「ブーツと帽子もな。
財布の中身は気にするなよ。
本宮での仕事で得たバイト料と教授を手伝った報酬もそれなりにある。
あとは…咲良が増やしてくれたからな」
「………?」
咲良は小首を傾げる。
何かしただろうかと。
悪しき事ではない。
数字を選ぶ宝くじを買う時に、どんな数字にするか咲良に見てもらったのだ。
「中々の臨時収入になった。ありがとうな」
「ほえ…?」
いずれローンを組んでマイホームを買うつもりでいたのだが、余裕で払えるくらいの金額だった。
無駄遣いはしない。
ただ、咲良に対しては惜しまず使う。
会計を済ませて車に積み込み、休憩がてらファミレスに入る。
もちろん、駐車場は分家の史朗の車が無いことをしっかりチェック済みだ。
個室に通してもらい、ゆったり座る。
「何を食べようか」
「どれも美味しそうで目移りいたしまする」
「定食でもいいし、一品料理を幾つか取るのもあるからな」
「はい…っ」
烏龍茶とローズヒップティー、枝豆と梅と昆布ともち麦のおにぎり、うまうま鶏のパリパリ照り焼きチキン、うまうま鶏のチキンブレスト、温野菜サラダ等を打ち込みしていく。
もちろん、デザートも忘れない。
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