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編入に際して担任の教師はどう説明したものかと悩んだらしい。
考えあぐねた末、ありのままの話をした。
「今日からクラスの仲間になる子がいる。
とても体が小さくて弱かったため、家族と離れて生活をしてきたこともあって、学校そのものに通うのは初めてなんだ。
見た目や言葉遣いが君たちと少し違うが、とても素直で心根の優しい子だから、面倒を見てやってくれな?」と。
それから「名字は訳あって違うが、春日咲耶さんと双子にあたる」と説明すると、途端に教室内がざわめいた。
「え、咲耶の?」
「ま?」
「ゴリ子の?」
「ターミネーターみたいな子だったり?」
ざわざわ…。
ざわざわ…。
「こらこら。
誰だゴリ子なんて言ってるのは。
あー…、まぁ、その、な、暴れたりとかはしない子だからな。安心するように。
さ、入っておいで」
「は、はい…っ」
皆の視線が集中する中、咲良は教室に足を踏み入れたのだった。
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