腹の中に重みがみっちりと埋まっていく。 　アンバーはアンジュの様子を窺いながら、ゆっくりと腰を進めた。 「痛く……ない？」 　アンバー自身、余裕があるわけでもなさそうなのに、荒い息を吐きながら、まだアンジュを気遣っている。 　我慢するように、奥歯をギリギリと噛み締めて、ぐるると小さく唸る。 「……痛くない……あつい」 　身体の中が、熱くて気持ちいい。 　硬い肉に擦られて、内壁が熱く蕩けて濡れている。 　もっと奥へと、誘うように蠢いている。 　もっと奥で、熱くなっているところが、アンバーを欲しがって疼いている。 「もっと……奥まで、きて」 　──ぐるる…… 　返事の代わりに唸り声が聞こえてきて、背中からきつく抱きしめられた。 「アンバ……」 「っ……煽るな」 　切羽詰まったような声で、そう言った途端、アンバーはアンジュの身体を背後から抱き込んで腰を引く。 　太くて硬い灼熱が浅いところまで抜かれ、次の瞬間一気にアンジュの体内を貫いた。 「あぁあっ！」 　そしてそのまま、ゆっくりと律動が始まる。 「あっ、あ……ぅっ」 　ぐちゅ、ぐちゅと、いっぱいに広げられた結合部から湿った音を立たせながら、ゆるゆるとアンバーの熱棒が出入りする。 「もっと……奥まで……」 　浅いところでゆっくりと律動を繰り返されて、アンジュは強請るように、四つん這いの恰好で腰を振った。 　──ぐるる…… 　また小さく唸る声が聞こえてきて、同時に後ろから覆いかぶさってきたアンバーの喉の下に頭を押さえ込まれてしまう。 　アンジュは腰を高く上げたまま、シーツに額を擦り付ける姿勢をとらされた。 「もう、どうなっても知らない」 　低い声と、獣の荒い息遣い。 　開いた口吻の隙間から滴る唾液が、うなじを濡らした。 「ひっ、ああっ、ん……ぅっ、あっ……っあ」 　上半身をしっかりと逞しい腕で押さえ込まれたまま、穿たれる。 　今までにないくらい早い速度で律動が繰り返されて、アンジュは目の前のシーツを握りしめた。 「ああっ、アンバーっ、ン、ぁっ、ああっ」 　ずんっと、今までにない程に奥まで打ち付けられて、アンジュは一層大きく喘ぐ。 　グンっと、奥深く挿ってきた硬い幹の根元が、ゆっくりと形を変え、中で大きく膨らんでくるのを感じた。 　内壁が、膨らんだ部分に目一杯広げられ、擦られる。そして硬い先端が、腹の奥にずっと感じていた、熱く疼く場所を突き上げる。 「ああっ、あああっ、んっ、当たってるっ」 　その時、“子宮”という存在が、そこにある事を、アンジュは初めて理解した。