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第13話
指が抜かれ、代わりに宛がわれたのは……
太く大きく育った、カズの剛直。
「……あぁぁ、っ!……、ぅんっ」
それがうねる腸壁を押し広げながら、ズンッ、と最奥まで貫く。
下生えが僕の尻に当たり、ナカを激しく掻き回され、前立腺を強く刺激されれば……ナカがきゅうきゅうと締まっていく。
「……はぁ、伊江……」
苦しそうに、カズが熱い息を吐き出す。
肉傘で腸壁を刮げながら、ギリギリの所まで引き抜かれ、再びズンッ!と奥まで打ち込まれた。
「ぁあぁあんっ!……ゃ、そこっ……」
……パンッ、パンッ……!
「……伊江……好きだ………はぁ、はぁ、」
耳元で、カズが熱い息と共に吐いた言葉。
……いい、の……?
僕だけ………ねぇ、ナツネくん……
モニター越しに見た、ナツネの表情。
もうずっと焼き付いて……色褪せることなんてない。
『じゃあ、またな』
3年……
たった、なのか……もう、なのか……
あの地下室だけ、地上とは違い……あの日の出来事を繰り返してる……
「……ごめ……」
目の奥が熱くなり、大粒の涙が流れ落ちる。
快楽に埋もれながら、僕は……目の前で泣き顔を見せたナツネに懺悔する。
「……ん、……っ」
甘く蕩けてしまう、この体にすら……
「……ごめ……ナツ、ネ………あぁっ!」
ぶるぶるっ、と体が震え、懸命にカズの背中を両手で掴む。
「クソ。……またかよ」
僕を優しく抱き掬う、憂いの籠もったカズの声。
「……伊江……」
そのまま焦点の合わない僕を抱き起こし、胸と胸を合わせる。
「戻ってこい、伊江……っ」
「……はぁ、あぁ……っあ……」
下から突き上げられ、だらんとした僕の体が上下に揺れる。
蕩けきった表情をカズに見せ、カズの首に腕を回し、縋るようにその身を委ねた。
ヒクヒクとナカが戦慄き、離すまいと深く飲み込んだ熱い肉茎に吸い付く。
「ここにいるだろ、俺がっ!」
……帰ろう、伊江。
「………カ、ズ……」
カズの背中……逞しくて、温かくて……
微睡みの中、ゆっくりと瞼を押し上げれば
目の前には……カズが……
「……あああ、っ い、イっちゃ……ああぁ……!」
「伊江……」
後頭部に当てた手にぎゅっと力が籠もり、カズに強く抱き締められる。
「いこう……一緒に……」
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