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第22話
「あー、また酷いこと考えてるでしょ。俺は仕事はする方だよ〜。効率的にやってるし〜。期限までにはちゃんと終わってるし〜。」
「おいっ、なんでこんなチャラ男呼んだんだよ。」
「あっそうでした。時雨、夕飯を作って下さい。」
「えー、なんでよ。急に呼び出して何かと思ったけど、まさかそれの為だけに呼んだの!酷いよ〜。せっかく久々に女の子の体温に触れようと思ったのに…。うーん、仕方ない。その子、貸してよ。そしたら、飯でも何でも作るよ。」
「駄目です。中学生相手に何を考えてるんですか。」
「いや〜、だってほら、絶対憂い感じじゃん?童貞しょ…。」
「おいっ、誰が童貞だよ。ふざけんな。」
「それに学園の色に染まってない男に手出すのもたまには楽しそう。」
「…喧嘩なら受けて立つぞ。」
「敬吾、仕事を一ヶ月2割減らす。」
「のった!君、好きな食べ物は?」
確実にスルーされてムカつく。何なんだよ。1人置いてけぼりくってんのが気にくわねぇ。
「あれ?聞こえてる?好きな食べ物言わないと、勝手に作っちゃうよ?」
「はっ、勝手に作っとけ。」
「ここで高級食品の豪華詰め合わせ的なことを言えば高級食品食べられたのに〜。仕方ない。和食か洋食かだけ答えて。」
高級食品なんてしょっちゅう食ってるし。ああ、でも、強いて言うなら…。
「味噌汁。」
「えっ、味噌汁って言った?うわー、意外。庶民ぽいの来たね。まぁ、いいけどさ〜。味噌汁なら和食か。そう言えば、この家に食材っておいてあるの?」
「…あると思いますけど、味噌があるかは微妙なところですね。基本、洋食派なので。」
「えー、意外。和食食べてそーなのに。まっ、いいや。買い出し行ってくる。」
「私もついて行きますよ。」
「なら、荷物もあるしお願いしようかな〜。じゃあ、大和君、行ってくるね〜。」
終始騒がしかった台風のようなチャラ男が出て行った。巽って奴の周りは変なのしかいないのか…。
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