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第46話

校舎前、ボーッと突っ立ってる多々を見つけた。こちらに気づくと、強烈なタックルを決めた。 「夏乃‼︎なんで、携帯見ねぇんだよ。こっちはな、心配したんだぞ。」 憤慨する多々を他所に学園を見つめる。ポツポツと未だに教室の明かりが付いている。きっとあいつらもまだ働いているのだろう。 「夏乃?」 「なぁ、どうやったら生徒会ってのに入れんのかな。」 「そりゃ、真面目に勉強して真面目な格好すればなれるんじゃないか?あっ、ほらうちの生徒会長みたいな感じだろ。」 「ああ、そうか。」 うちの中学の会長は黒髪に黒縁眼鏡、気弱な性格でいじいじしてて鬱陶しい奴。ああなればいいのか。 「夏乃?」 「俺、この学園に入るわ。」 「あ?どういう心境の変化だよ⁉︎おいっ、夏乃‼︎」 そして、俺は髪型を含めた見た目と性格を変えた。

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