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その後④
来年には巽も橘もいない。
残るのは俺と帳、時雨の3人だけ。
さらにその次の年にはその2人もいなくなる。
新入生が入ってくるからと言っても生徒会にどんな奴が来るか分からない。
この5人で入れるのもあと少し。
ポッカリと開いた胸。
吸いたようななんとも言えない感じ。
もしも全員居なくなってしまったら俺はどうするのか。あいつらがいなくなった生徒会に意味があるのか。
多々が側にいればそれはきっと乗り越えられる。
多々がいれば俺はあいつらがいたこの場所を守ろうと思える。
そう思った。
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※大変、今更なことですが、今し方夏乃の苗字が一青から一ノ瀬に途中から変わっていた事に気づきました。修正致します。
申し訳ありません…。
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