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第8話-4 大輝side

俺はひどい奴だ。 その時、俺が感じていたのは、くるみへの哀悼でも、悠斗への共感でもなかったのだから。 …綺麗だ。 悠斗の涙が、ぐしゃぐしゃに歪んだ顔が、ただただ綺麗だった。 俺はその時、悠斗という存在そのものの美しさに気づいてしまったんだ。

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