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恋人編 第2話-4

時間をかけて、お互いの制服を脱がせ合う。ネクタイを外し、シャツのボタンを外していく。 現れる大輝の裸体。筋肉がつき、引き締まった逞しい身体。吸い寄せられるように抱きつき、肌を合わせる。 服を着ている時とは全然違う。肌と肌が触れあう生々しい感触に、思わず吐息が漏れる。まるで、肌どおしが溶け合ってしまいそうな錯覚。 大輝の唇からも、微かに甘い息が漏れた。よかった、大輝も同じ気持ちみたいだ。 大輝に促されて、ベッドに向かい合わせで座る。さすがに恥ずかしくて視線が泳ぐ。 「触っていい?」 大輝の手が俺のに触れ、優しく包み込む。ちょうどいい強さで摩擦する。やばい、気持ち良い。自分で自分のを慰めてる時とは全然違う。 「ん…っ」 「悠斗の声、可愛い」 大輝の言葉に、かあっと身体中が熱くなる。可愛いって言われて嬉しいなんて、俺、なんか変だ。 俺も大輝のに手を伸ばす。俺のより一回りは大きい大輝のを、そっと手のひらで包み込む。 やり方なんて分からない。でも、できるだけ優しく、丁寧に大輝のを愛でる。大輝の反応を注意深く観察しながら。 眉間にしわを寄せ、何かを堪えている表情。だけど、目には恍惚の色が浮かんでいる。その顔、すげえいい。もっと見たい。もっと気持ち良くなってほしい。 そのうちに、2つのそれが重なり、先走りが絡まって、くちゅくちゅと音を立てる。大輝と俺の快感がひとつになっていく。 「ん…っ、はぁ…っ、だいき…」 高くて掠れる声。とても自分の声とは思えない。 「悠斗、…っ、ごめ、俺、もう、イキそ…」 大輝のぎゅっと眉根を寄せた顔が、たまらなく艶っぽい。そして、大輝の低い声が、快感を押し上げていく。 「あ…、んっ、おれ、も、……ああっ!」 大輝の手の中に雫を吐き出す。気持ちいい。でも、放出の快感だけじゃない。大輝とひとつになったような錯覚。 もちろん、まだ本当にひとつになったわけじゃない。この行為には続きがあることは、なんとなく分かってる。でも大輝は、これ以上進もうとはしなかった。俺の気持ちが追いつくまで、待ってくれているのだと思う。 ティッシュでお互いのを拭きあっていると、ふと目が合う。そして、どちらからともなく、照れくさそうに笑った。 それから夕方まで、俺たちは服も着ないで、ベッドの上の毛布の中で抱き合い、とりとめのない話をしながら、穏やかに笑い合っていた。

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