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第1話-2

「それは大変だったね」 学食で、オレの話を、穏やかな笑顔で聞いてくれてるのは、須藤 亮平(すどう りょうへい)。同じ高校に通っていたころから、すげぇ馬が合うやつだ。 「りょーちん。もぉ嫌だ。オレの薔薇色のキャンパスライフはどこ行ったんだよ! つか、あいつオレになんの恨みがあんだよ!いっつもいっつも訳の分からねぇ絡み方しやがって! ああもう、美奈子も美奈子だ!顔が良けりゃ誰だっていいのかよ!」 オレの延々と続く愚痴を、ただにこにこと聞いてくれる。前世は仏様だったのかもしれない。 「そうだね。でもさ竜ちゃん。これは愛の試練なのかもしれないよ。きっといつか、この試練を乗り越えられる相手を見つけるために、神様が用意したものなのかも」 愛の試練!ちよっとクサイが、なかなかいいこと言うじゃねえか、りょーちん! 前言撤回。こいつの前世は、きっとキリスト様だな。

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