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第7話-2

「…なあ、りょーちん。 瀬戸が同じ高校だったって、本当か?ってことは、高校時代に、オレと瀬戸はなんかあったのか? あと、瀬戸が『竜司が騙されてる』って言ってたけど、あれはどういうことだ?瀬戸がオレが変に絡んでくるの、もしかして何か理由があるのか?」 りょーちんが瀬戸に宣戦布告した時から、ずっと気になっていたことを聞いてみる。 もしかしたら、オレが知らなかった真実があるのかもしれない、と思って。 りょーちんは黙ってスプーンとフォークを置く。自分の席を立ち、座っているオレのところまで来て、オレの耳元に唇を寄せる。 「竜ちゃんったら。僕といるのに、瀬戸くんの話ばっかり。もー、妬けちゃうんだから」 吐息がかかる。耳たぶに軽くりょーちんの唇が当たる。やべえ、マジで身体が動かねえ。 「ああ、ダメだ。食事だけのつもりだったけどさ、帰したくなくなっちゃった。ねえ竜ちゃん、この後行きたいとこあるんだけどさ、ちょっと付き合ってよ」 「…ど、どこ、に?」 りょーちんは、やっと顔を離して、オレと目線を合わす。いつもの笑顔でオレに言った。 「ラブホ」

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