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第13話-1
23時45分。
オレのバイト先のファーストフード店。バイト上がりのオレは、遅い夕食をとっていた。
最近元気のないオレを心配して、りょーちんもわざわざ来てくれていた。こんな時間にありがとな、りょーちん。
クルー割引で買ったハンバーガーを、機械的に口に運んでいく。照り焼き、好きなはずなんだけどな。なんか味しねえよ。
…なんだ、あそこの窓際のテーブル。
奇抜な髪色、派手なアロハ風のシャツ、金色のチェーンみたいなネックレス、だぼだぼのズボンにサンダル。そんなやつらが4人。
ソファー席で、腰を前にずらし、足を組み腕を投げ出し、ふんぞり返っている。ソファーの背もたれに座り、サンダルを履いたままの足をソファーに乗せているやつもいる。
ああもう、やかましいな。品のない笑い声が、ここまで聞こえてくるじゃねえか。
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