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第13話-3

「…竜ちゃん、ここは僕に任せて!早く瀬戸くんのとこに!」 りょーちんが、やつらを睨みながら立ち上がる。 …あいつらを殴り飛ばしたいのはやまやまだが、それじゃ、瀬戸の気持ちを台無しにしちまう。 「分かった!ここは任せる!りょーちん!」 夜の街を走りながら、時刻を確認する。スマホに表示されてる時刻は、23時53分。 いつもなら、ここから瀬戸のバイトしてるコンビニまで、歩いて15分はかかる。 電話、何回かけても出ねえ!ああもう!瀬戸のやつ! 人にぶつかっても、謝ってる余裕なんかなかった。 赤信号も無視して横断歩道に走り込む。車のクラクションが耳をつんざく。でも、今はそんなこと、どうでもいい! …くっそ!間に合ってくれ!瀬戸!!

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