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第14話-1

23時59分。オレは、瀬戸のバイトしてるコンビニに飛び込んだ。 レジで、WEBカメラを手に、真っ青な顔をしてる瀬戸。見たところ、レジに他の従業員はいないようだ。 その瀬戸のまわりに、スキンヘッドに色つきサングラス、先の尖った革靴、ごついドクロのアクセサリーをつけ、派手な柄のシャツを着た男がひとり。…いや、もうひとりいる。ファーストフード店にいたやつらの仲間が、全部で2人。 ひとりはポケットに手を入れ、瀬戸の近くに張り付いている。もうひとりが、他のお客を威嚇するように睨んでいるせいで、そそくさとオレの脇をサラリーマン風の男性が通り過ぎていった。 オレは荒い息をしながら、まず、瀬戸の近くにいるチンピラに近づき、胸ぐらを掴み上げ、そのまま自動ドアの方に引きずっていく。…なんかギャーギャー喚いてる。うるせえな。 「なんだ、テメエ!」 もうひとりのチンピラもオレの方に向かってくる。…よし!瀬戸から離れさえすればオッケーだ。 「瀬戸!絶対、変な撮影なんかすんなよ!オレが戻ってくるまで、そこで待ってろ!」 それだけ瀬戸に叫び、オレは自動ドアを抜けて、外に出た。

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