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第1話
昔のキミはボクに何でも話してくれた。
ボクに隠し事なんかひとつもしなかった。
素直で可愛かったのに。
それなのに…。
あの素直で、言う事を聞いていたキミはどこへ行ったのかな?
…そんなに大きくなってもまだ、お漏らしをするなんて。
あれほど我慢せずに言いなさいと言ったのに。
いけない子だね。
昔は何でも素直に言って可愛かったのに。
昔。
ボクがソレを可愛がってあげていた時、あまりの気持ち良さに泣きながらトイレへ行く~って泣いていたっけ。
…お漏らししちゃうと勘違いするなんて、本当、可愛かったな。
笑っちゃったよ。
大きくなっても泣き顔はあの頃と同じで安心した。
きっと、ボクがあの頃の素直なキミを取り戻してあげる。
でも、言いつけを守らなかったお仕置きはしないとね。
大丈夫。
そんなに痛くはしないから。
でも、少しは痛くないとお仕置きにはならないからね。
それは我慢してもらわないと。
少し跡が残るかもしれないけど。
すぐ消えると思うから、我慢しようね。
本当はボクもこんな事、したくないんだよ?
キミが言う事をきかないから、いけないんだからね?
キミのためだよ。
分かってくれるね?
昔のキミを取り戻す為。
ボクも心を鬼にするから。
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