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幼馴染み⑤
…避けられてる。
そう思ったのはあれから2週間くらい経った頃で。
まず、登下校が別になったし、弁当も3日に1回 さり気ないペースでいなくなる。
ほんとに、さり気ない。
そして、ようやくそれに気づいた間抜けな俺。
なんで?
なんで?なんで?なんで?
俺、何かした?
…ってか、アレかな。コンパかな。
今日の昼飯時間も優時はいない。
俺は早々に食べ終わり何もない机に突っ伏した。
「どした?腹痛いの?」
俺が大人しいのは、そういう時だけかい。
前の席の高田が心配なんて微塵も感じさせない軽い感じで聞いてきた。
いや、原因はお前さんにもあるんだよ?
なんて、言えないけど。
「ん〜〜、べっつにー」
…優時は多分、俺の事が好きだ。
その場のノリだけでキスしてないのくらい分かるし。ってか、それならこんな長い間続かないし。
それなのに、コンパの話聞いたらやっぱり嫌だよね。
ってか、でも、でもさ、今のところ俺たちってこ、恋人ではないんだし、俺が何しようが自由なわけで…って、それで避けられてちゃ俺も嫌だ。
優時はどうしたいんだろ。
俺も、どうしたいんだろ。
「はぁぁぁ」
俺は分かりやすい本日16回目のため息をついた。
「何?まじ どしたん?」
「いや、なんも」
「ふーん?そいや、この間のコンパの美由希ちゃん、ど?めちゃ可愛いべ? 俺の千佳には敵わないけど」
「……はぁぁぁ」
「あれ?微妙? ってか、楓 恐ろしいほどの面食いだね。美由希ちゃんダメなんて。まぁ、いつもあの稲垣と一緒にいたら誰でも霞むかぁ。贅沢め」
「…あー?まぁ、ね」
「でも、稲垣も彼女できたんだし、お前も彼女作ったら?いいぜ、彼女♡」
ニヤニヤしてる高田が机に突っ伏した俺の顔を覗き込み、言った。
「……は?」
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