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第2話

次に目を開けたのは薄暗い何処かの倉庫だった (…ん?何処…ここ…) 波留が起き上がろうと手足を動かすと乾いた金属音が倉庫に響き渡り、その直後に手首に痛みが走る 「いたっ…!」 まさかと思い、恐る恐る視線を落とすと波留の両手首は円状の金属で括られていた 「手錠…なんで」 手錠の間からは短めの鎖が繋がれており、ここが限界と言わんばかりにピンと張っている (うそだ…どうしようっ!) 起き上がり何とかして外そうと、もがくと金属音が無情にも寂しくに響き渡る 「んぅーッ? !」 声を出そうとするが口を布で縛られてるため思った通りに声が出ない (…ッ!なんとかして逃げなきゃっ!!) 乱暴に暴れたせいで切れてしまったのか手首からはうっすらと血が滲み刺す様な痛みが走る すると、波留の騒ぐ音が聞こえたのか奥の暗闇から誰かが倉庫奥の扉から姿を表わす 「お目覚みたいだぞー」 男が不安げな表情の波留を見るなりにやりと口角をあげて笑うと自分の出てきた扉の方へと向かって大声で叫ぶ 「おー、今行くー」 小さな声ではあったが奥の部屋から男の声に誰かが反応した 「んーッ!んんッ!!」 「はいはい。騒ぐな騒ぐな」 男は波留の近くまでやってくるとその場に座りこみ、波留のことを監視するかの如くジロジロと見つめてくる その眼差しがとても気持ち悪く波留は男から視線を逸らし小さく縮こまった 「おいおい、あんまり手荒にするなよ。」 扉が勢いよく開くと数人の男達の声が聞こえ、波留はハッとする 複数人の話し声がする中で先ほど波留を捕まえ眠らせた男の声がしたのだ (……俺をどうするつもりなんだ) 「わーってるよ。…しっかしまー、さっきは暗くてよく解らんかったが、お前ほんっとに良い顔つきしてんなー」 男は怯える波留に目を向けると頭の上から足先までを舐める様な瞳で見てくる (気持ち悪い……) 「んんぅッ!」 出ない声で反抗すると男が面白そうに笑い自分の口元を指差しながらこう言った 「なんだ、解いてほしいのか?」 ここで逆らっても埒があかないので素直に何度も頷くと男は波留の口に巻かれている布を素直に解いてくれる (そのままこの手錠も解いてくれればいいのに…) そんな願いは届くはずもなく口元を覆う布だけ解くと男が離れる 「…貴方達なんですか!俺をどうするつもりっ!!…この手錠、とって下さい!」 「口を開くなり五月蠅いな…」 「やっぱり塞いでおく?」 「ちょっと!!」 ジャラジャラと鎖の音を立てながら普段より強めの言葉で反抗すると集団の中にいる男が答えてきた 「どうするつもりって…、そんなの自分でも気づいてんだろ?」 艶かしい視線を向けられ、思わず身を縮める ある程度の想像はつく。どちらにしても酷い事に変わりはないだろう 「お前は今から犯され廻されるんだよ…俺達にな。」 あぁ…やっぱりそうか…

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