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情交

【R18】 「トカプチ……もうこんなに濡れて」 「あぁ……うっ…」  秘めたる箇所をロウの長い舌でべろりと舐めあげられ羞恥に震えた。すでに体内から愛液が濡れていたので、それがロウの唾液と混ざり、ぐちゅぐちゅと濡れた卑猥な音を立てた。 「うわっ」 「悪い……少し待てるか。先に乳を飲ませてくれ」 「うっ……分かった」  自分の躰を見下ろすと、乳首がロウに吸われることを期待して硬く尖り、ツンと上を向いていた。更に躰の奥からどんどん乳が生産されるのを感じ、平らな胸全体がカチカチに張っている……もう痛いほどに! 「相変わらず美味そうだ」  獣の長い舌が巧みに乳首に絡みつき躍動的に蠢くと、ジュッと白い乳が飛び散った。それをロウは器用に口腔内に含み、目を閉じてじっくり味わい続けた。  ジュッジュッと乳が大量に絞り出される音が、岩穴に広がっていく。 「あっ……いい……すごく」  吸われるたびに気持ち良すぎて、俺の屹立からも透明の汁が溢れ出てしまう。 「甘いな。トカプチの乳は俺とトイのモノだ。もう二度と……他のヤツに触れさせるものか」  実は全身が獣の姿になったロウと、本当に躰を繋げられるのか半信半疑だったが、もう流れに全てを委ねる事にした。  この先……何が起きても怖くない。  俺がロウを信じているから。 「トカプチの躰は、綺麗だ」    そう言ってもらえてほっとした。正気を失ったアペに強引に触れられたことが、ずっとひっかかっていたから。  ロウは目を細め、俺を見下ろした。それから俺を労わるようにそっと覆い被さり、でもいきなり繋がる事はせず、丹念に俺を解すことに徹し出す。  俺の乳をたっぷり吸って精気を取り戻したのだから、股間のモノがきっとパンパンに膨れ上がっているに違いないのに……苦しくないのか。  ロウは俺の首筋を舐めたり乳首をモフモフの毛で掠めたり、蕾に長い舌を挿入して、人の指先のような繊細な動きで前立腺を探し出したりと、丁寧に時間をかけて愛撫し続けた。 「んっ…アっ、もう変になる!感じすぎる!」  獣の本能を必死に抑え込み、人間の俺と繋がろうと努力するロウの温かな気持ちが、じわりと流れ込んでくるよ。  もはや人とか獣とか半獣とか、そういう事は大した問題でなくなっていた。  相手の気持ちを思いやり、互いに愛おしむ心を重ねていく。これは真の情を交わす尊い行為なんだ。 「ロウっもうお前と繋がりたい!早くっ」 「だがトカプチ……完全な狼となった俺の姿、本当に怖くないのか」  本当に優しすぎるロウ。いつまでもいつまでも気にして…… 「恐るなんて、どんな姿でもロウはロウだろう。それにお前がこうなってしまったのは俺たち人間のせいでもあるんだ。理由も聞かず攻撃し捕縛し傷つけ……ここ……痛かったよな、悔しかったよな」  ロウの傷ついた背中をそっと労わるように擦ってやった。きっと目に見える傷だけじゃなく心にも深い傷を負ったはずだ。 「いや……オレも悪かった。トカプチを無理やり攫ったのは事実だし、人の食べ物を長年横取りした罰を受けたのだ」 「そんな……」 「あの時、オレはお前の存在を忘れてしまう程の怒りに支配され、情けなかった。そんなオレを呼び戻してくれたのはトカプチだ。ありがとう」 「うん……躰はまた変化するよ。俺とトイと穏やかに暮らしていけば、きっとね」  ロウの狼化を深めた怒りが完全に解ければ戻ると、何故か確信していた。 「あっ……んんっ」  ロウの愛撫はその後も際限なく続き、俺の方が先に根をあげた。もう焦れったくて仕方がなく、ついには自ら腰を浮かせ、ロウの下半身に強請るように擦り付けてしまった。 「おいっ!そんなに煽るな。もうこれ以上の理性は保てないぞ」 「それでいい……繋がろう!俺たち!」 「よしっ分かった!」  仰向けのまま腰をガシッと掴まれ、脚を大きく左右に開かれグイッと肩に担がれ、腰をフワッと浮かされる。そんなあられもない姿を晒したと思うと、そのまま下半身の毛を押し上げ姿を現した太く巨大なロウの肉棒をズンっと挿入された。 「んあっ!ウゥ……くっ」  きっ……きつい……半獣の時よりも更に大きいっ!  根元の亀頭球までなんとか受け入れた俺の内部は、ドクドクと収斂し異常なまでに興奮していた。みっちりとした質感によって中から圧迫され刺激されまくれば、痙攣するかのように腰ごと震えてしまうよ。 「すご……く、ロウの……おっきい!」 「くっ、もうそれ以上喋るな。ウォォ!」  躰ごと揺さぶられた。激しい律動を受け止めた。 「あっ!うっ……はっ……」  もはや短い言葉しか紡げない。嵐に一気に飲み込まれたようになっていく。やがてロウが苦しげに眉根を寄せて唸ると同時に、俺の躰の奥に温もりがじわっと広がった。  満ちていく──  ロウの愛で満たされていく──  信じ合っている存在と躰を繋げるということは、こんなにも素晴らしい。  もう永遠に俺はお前のモノで、お前は俺のモノだと叫びたくなるよ。 「もう何があっても離れないからな。ロウじゃなくちゃ……嫌なんだ。だから俺を置いて何処にも行くなよ」 「……嬉しいことを」  まだ俺の体内にはロウがいる。聞けば亀頭球が落ち着くまでは抜けないそうだ。だから全裸で下半身が互いに繋がったまま、モフモフの毛並みに埋もれるようにロウにすっぽりと抱かれた。 「ふぅ……トイはよく眠っているな。先にたっぷり乳をやって正解だったな。トカプチも疲れただろう。少し休め、オレの胸の中で」  まるで毛皮に包まれているような温もりに、トロンとまどろんでしまう。 「う……ん……まだ抜けないのか」 「悪い、もう少しこのままでいいか」 「多分……大丈夫……でも……もう……疲れて……眠いや」 「いい夢を見ろ」  夢を見よう──  優しい夢を──  俺とロウとトイが、一面緑の牧草地で笑っている。  三人で手を取り合い見上げれば、青い空には、まるで乳のように真っ白な雲がプカプカと浮かんでいる。  きっと近い将来叶う夢だ、これは……

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