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第6話

「…指、挿れるぞ」 「ん、あっ…!」 中指の先端を穴に押し当て、ゆっくりとナカへ押し込んでいく。 既に蕩けたソコは、指一本を難なく呑み込んだ。 第二関節まで挿しこみ、指の先に触れた、少し膨らんだコリコリとした部分を軽く刺激してやる。 はぁ、と色っぽい溜息が、ジョセフの唇から零れ落ちた。 「っ、は、アル…」 ジョセフの手が、こちらへ伸ばされる。 もしかして、繋いで欲しいのだろうか。 太ももを抑えていた手を離して、代わりにジョセフの手を取る。 細い指に、自身の指を絡めてやると、ジョセフが微かに微笑んだ。 「んや、ぁああッ…‼︎」 その数秒後、ジョセフはぴくりと顔を歪ませて、一際高い声をあげた。 だらりと放り出された足が震え、ぴいんとつま先が伸びる。 同時に、ナカに挿れていた指が、ぎゅうっと締め付けられた。 ジョセフは肩で息をしながら、ちらりとこちらを見上げる。 涙の滲んだきらきらと輝く瞳は、まるで星々を散りばめた夜空のよう。 「…綺麗だな、あんたは」 思わず、言葉が溢れた。 ジョセフはその言葉に、眉を潜めて、すうっと目を細めた。 「……私は、綺麗なんかじゃない。お前の方が、余程綺麗で…」 握った手に、力が込められる。 じ、と見つめ上げられ、どくんと心臓が跳ねる。 「…神父なのに、悪魔が綺麗だなんて…少し俺に毒されすぎなんじゃないの?」 「…っ」 冗談交じりに言えば、ジョセフははっと息を呑み込んで、黙り込む。 しかし少し経つと、くすくすと可笑しそうに笑い出した。 「…もしかしたら、そうなのかもしれないな」 「え、本当に?」 ジョセフはその問いには答えずに、きゅっと手を握り返してくる。 「……頂戴。お前の」 一瞬、息が止まる。 今自分は、いわゆるお強請りというものをされたのだろうか。 「…っ、反則だろ」 ズボンを下ろして、もう既に勃ち上がった自分のモノを取り出す。 あんな顔でお強請りされて、応えない男などいるのだろうか。いや、いないだろう。 軽く扱いてから、ジョセフの秘部にモノの先端をあてがうと、ジョセフが喉をこくりと動かした。 期待に満ちた目で見つめられる中ーー腰を掴み、一気に貫いた。 ジョセフの顔が少し苦しそうに歪み、その腰がびくりと跳ねる。 「…痛い?」 「んん、…っだいじょ、ぶ……動いて…」 額に軽くキスをしてから、ジョセフの望み通り、腰を動かし始める。 最初はゆっくりと、徐々に激しく。 動く度、ジョセフの唇から甘く蕩けた声が零れ落ちる。 「……アル、ん、…アル…ッ」 小さな身体で、俺の名前を必死に呼んでくれるジョセフに、愛おしさが込み上がってくる。 最奥を突いてやると、ジョセフの身体が震えて、ナカがぎゅうっと締まる。 「…ね、…キス、して……っ」 「…今日は甘えたがりだな」 「ん、っふ…」 半開きのジョセフの唇を塞ぐ。 手を握って、キスをして、まるで恋人みたいだな。なんて考えながら、求められるままに舌を絡め合う。 「アル、っ…あぁ、ん、やぁ…っ」 絡めた手を、ぎゅうっと強く握られる。 握り返してやれば、ジョセフは荒く呼吸をしながら、とろとろに蕩けさせた瞳で俺を見上げる。 「っアル、…」 ーーいつまでこうして、この人と一緒に居られるだろう。 この関係は、有限だ。永遠ではない。 だからいつか、必ず終わりは来る。そうなればジョセフと自分を繋ぐ縁は、全くなくなってしまう。 いっそこの人を、自分のいる魔界へ堕としてしまおうか。 そうすればずっとこうして、側にいられる。 「……なんて、無理に決まってるけど」 「ん、…っなに…?」 「…何でもないよ」 丸い大きな目で見つめてくるジョセフに、微笑みかける。 ーー終わりなんて、考えたくない。 もう少しだけ、幸せな夢を見ていたい。 とびきり甘くて、幸せな夢を。 繋いだ手を握り直し、小さな桃色の唇に、自分の唇を重ねた。

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