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第8話

「...や、やめ...」 男の手はスカートの上から大胆にお尻を揉む。掴んだ手も関係なく、今は両手でお尻の感触を楽しんでいた。 き、気持ち悪い... 怖いし気持ち悪いし怖いし気持ち悪いし! やめてって言ってもやめてくれないし!! 怖くて顔もあげれない。情けない。 つつ。つつつ。 男の手が移動する。体のラインを確かめるように、腰を何度も何度も上下に往復する。 目の前の棒を掴む俺の手の脇の下を通って、男の手が胸に行く。 「...え?」 ゆっくり、ゆっくりと指先で少しずつ確認するように、男の手が胸を這う。 あ、なんの膨らみもないから男だって分かってくれるかも。そう、甘い事を考えた。 次の瞬間、後悔。 男の指が、乳首を発見したのだ。 お尻を揉まれた時の鳥肌と一緒になったのか...乳首、立ってた。 指が、ゆっくりと触れるか触れないかの力加減で円を描くよう触ってくる。 「あ、や...なんで?」 胸ないから、男だって分かるだろ?こんな貧乳、いねーだろ? そう思うのに、男の手は離れるどころかますます積極的に触れてくる。 もぅ片方の手は、乳首を摘んでコリコリと転がしだした。 「...ふっ…」 怖いのに、嫌なのに、刺激を与えられると反応してしまう。爪先で擦られた時、体に電気が走った。じんわりと胸が熱くなる。 「んっ!」 わぁ、嘘だろ?嘘だろ?なに、今の声!俺?俺の声なの?こんなんじゃ、痴漢喜んでる変態みたいじゃん!! 抵抗のつもりで、脇腹に手をくっつけてこれ以上男が触れないようにブロックしてみる。 ぐーっと力を込めているのに、男は何も無いように俺の乳首を弄りまくる。 乳首を転がしたり、摘んだり、指先で擦ったり... 唇を噛み締めているが、漏れる息は荒くなってるのが自分でも分かる。 いくら童貞で経験ないからって、痴漢に感じさせられてるなんて...俺のばか!! そう思っても、ブロックしようと男の手を掴んでも、ヤツは止める気配なく指を動かし続ける。強く摘んだと思ったら、次には優しく触ってくる。体がぴくぴく反応を示すのも恥ずかしい。

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