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第11話
パンツの布越しの刺激は、もどかしいような
、でもそれすらも気持ちいいような。
「...っ!っ!」
不自然に荒い呼吸が周りを満たしてくる。
男の手が俺の手を掴むと勃ち上がってる俺のチンコに導く。
「...んぅっ、」
手を重ねられ、男の手と一緒に自分のチンコを扱かされる。自分の手なのに、自分の意志とは関係なく動く手に翻弄される。
腰が動いて、足がガクガクと小刻みに揺れると安定させるように男の手が腰に周り支えてくる。
「...ぁ...ぁ...ぁ...」
こんな声、自分じゃないみたいだ。
男の手に支えられ、扱かれ、チンコは大きくなるしガマン汁がパンツに染みてきたのも分かった。
摘まれるように、亀頭部分をコリコリされるとそれだけで腰が動いた。
気持ち良さと一緒に涙も溢れて。
俺は歯を食いしばった。
「ーーーーーーー!!!!」
それでも、達するのはあっという間で。
他人の手、しかも痴漢の手で呆気なくイかされる俺。
パンツの中が気持ち悪い。
痴漢にイカされる俺も気持ち悪い。
自己嫌悪に苛まされる。
イッてしまえば、頭はどんどん冷静になっていく。
「...うぅ、ぐすっ、うっ、」
涙が零れるのを、拳でゴシゴシ拭う。
チンコを握っている男の手を弱い力で払い除けた。
男の片手が、俺の涙まみれの瞳を覆う。
体がビクッと反応した。
「...な、なんだよ...っ」
これ以上、何かするつもりなんだろうか。
冷静になったけど、やっぱり怖いのは怖い。世の中、変なニュースも多い。いつ自分が当事者になるか分からない。
ホームに電車が入り、ゆっくりと停まる。
ドアが開くと押し出されるように電車から降ろされる。何も見えない状態でも、男に支えられているからバランスはどうにか取れて転ぶ事はなかった。目は覆われたまま、肩をつかまれ歩くように促される。気分の悪い女子高生を介抱しているように見えなくもない。
誰も歩く2人を不審に思わない。
「...うっ、うぅ、」
すすり泣く俺。
体が小刻みに震えて止まらない。
俺、このままどこに連れていかれるんだろう。売られちゃうのかな。女装した変態高校生として、変態なおじさんに売られて変な事されちゃうのかな。
ただ、歩かされる。
どこを歩いてるのかさえ分からない。
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