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目を覚ますといつも隣で寝ているはずの獅琉の温もりがなかった。 しー?どこ...? 上半身を起こして薄暗い部屋を見渡すが、獅琉の姿は見えない。弱視の目を凝らしてドアの方へ視線を向けても、大きな影はない。 「しー?」 枕元に置いてあったうさぎのぬいぐるみを抱きしめて、部屋の外へと聞こえるように呼んでみても返事はない。 ざわざわと心が騒ぐ。 しー、どこに行ったんだろう... それに僕どうして眠って... 「あ...」 そうだ...僕...しーに... 出て行っていいって...言われて… さっきまでの獅琉とのやりとりを思い出した麗は、目の前が真っ暗になったような気がした。 どうしてしーはあんなこと言ったの? 僕はいらないのかな... 確かに僕はとろくて泣き虫で他の人とは違って真っ白で気持ち悪い...邪魔になっちゃったのかなぁ嫌になっちゃったのかなぁ... 麗の目にじわじわと涙が浮かぶ。 でも...でも、僕はしーのことが大好きなのに... しーのそばにいたいよ...ずっと一緒にいてよ... 僕の飼い主さんはしーじゃないと嫌だよ...

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