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8-0side獅琉
麗を見つけて自分の元へ迎え入れてから、ミルクのやり方から始まっておむつの替え方、着替え、入浴、何もかも分からないことだらけだった。
正直キツイと思うこともあったが、それでもあの時麗を拾わなければよかったなんて思ったことはなかった。
初めて喋った言葉が《まま》でも《ぱぱ》でもなく《しー》だったことが嬉しくて、柄にも無く目頭が熱くなったりもした。
麗と出会ってから、俺の薄暗くて暴力に塗れた人生に光が灯ったんだ。
人殺しだって平気でやってきた俺が、子どもを育てて人並みの幸せを願うなんておかしいのかもしれない。
それなら、例えどんな罰だって受けるから、麗だけは奪わないでくれ。
俺の唯一の幸せは、生きる理由はアイツだけなんだ。
だから、麗、また「俺といたい」とそう言ってくれ―――――――
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