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テイク♂2.友達 カレの初モノ、いただきます。
嫌にもほどがあるんだろうな。片手の指にも満たない回数なのに自分の指を入れなきゃいけないとかさ。
俺が言ったにもかかわらずなんだか可哀想に思えてきたわ。
ヤらすけど。
「ちゃんと届きますから。ほら、ここをくにくにしてみ?」
「ぁ……」
ビデオカメラを持ちながら友樹に近付き、画面の下から映し出された俺の手。机の上に座ってて、床についていた片足を上げる。
その片足を立てたまま広がる足の間に、制服越しからその穴をつんつんと指で突けば友樹の体が揺れた。
「座った状態からでも触っていいし、出来るなら立ったままでもいいですよ?だからほら、トモくん制服脱いじゃいましょーか」
「っ、わかった、から……」
服越しで変な感じなのか指で軽くスーッと撫でているとその手を退けられて友樹はベルトを外し始める。
「わかったって……つーか飯塚先輩って受け、だったっけ……?」
ベルトを外し、制服の下に手をかけた友樹を撮りつつ、耳に入ってきた磯部の声。
録画に入るからぶっちゃけこういうのは嫌いだ。
「トモくんの覚悟はすげぇから」
「よくわっかんねぇなー……」
わからなくても結構。俺もあの覚悟の意味が正直わかんねぇんだから。
付き合いたいがために、ここまでする意味とかさ。
「トモくんのモノは相変わらず大きいですね。すぐは絶対に無理だから、これ」
ビデオカメラを左手で持っているため全ての行動を右手に託すしかない。
再び画面の下から俺の腕が映っては友樹の手を掴んで前に出す。
そしてその手の上に、隠し持っていた小さなローションボトルを取ってはキャップを外してドボドボ零れるぐらいの勢いで出し、準備完了。
アナニー、始めちゃっていいんじゃないか?
「制服、ローション塗れになりましたね。ちょっとそこは考えずに出しちゃったな」
「……」
黙って見る手のひらに溜まったローション。
アナル用だから粘り気はあるんだけど、別に初めて使うわけじゃないんだからそこまで見なくてもいいのに。
左手で持っていたカメラは利き手じゃないせいか若干おかしなブレが生じながらも俺は空いてる右手で友樹の手のひらに溜まったローションを触る。
「手に付いただけじゃ意味はありませんからね。表面だけしか塗らないから、あとはトモくんがやってみてください」
「……」
今度は直に触れてみたがそこは大丈夫みたいで体を揺らすまでには至らなかったトモくん。
ペタペタと、だけど念入りに塗るローション。
「ローションは残ってるから零してもいいですよ」
「……ん、」
遠回しに、はやくヤってくれ、という俺の気持ちが伝わったんだろうよ。
手のひらに溜まったローションを右左関係なく、万遍なく塗りたくしたあと恐る恐る穴に触れた画が撮れる。その隣でバカみたいにジッと見つめる磯部も撮ろうかと思ったが、すぐにやめてそのまま友樹を映し続けていることにした。
つぷ、と。
人差し指の第一関節が入ったか入ってないかの差。
窄んでいるその穴にローションのおかげで音立つものはどんなにイヤラシイものか。
「ふっ……」
歪む友樹の顔をカメラに向けては『気持ち良くなりそうですか?』なんていらない質問を投げる。
「知らね……」
なんて言いながらも頑張って入っていく人差し指に次は中指が近付いてきた。全体図はもちろんズームで顔も撮りたいし弄られているその穴も撮りたい。
三ヶ所いっぺんを撮るなんて……今の俺はBL漫画や小説に費やしてるせいで金の余裕はないものの、先を考えれば新しいカメラを買うのもいいかもしれないな?
あー……考えとくか。
だって撮りたいじゃん、数ヶ所から。
「はぁ、ん……」
「おお、すっげ……」
片足を上げたままで丸見えなアナニー姿。目だけで磯部の下半身を見てみれば、それだけでもう興奮状態を語っていた。
やっぱりただの二次元じゃなくて本物まで欲するようになったか。我慢しなくてもいいんだけどさ。
「トモくん、もっとイケますよね?アナル童貞の子でも楽に挿入出来るぐらい広げてくださいよ」
「んな、こと言ったって……なにがなんだかっ……」
人差し指は入っている。中指も少しだけ入っていたが、俺の言葉で急ぐようにヌッとナカへ入れていった。
自分のチンコを触るのと自分のアナルを触るのは違うんだろうな。
漏れる声はきっと違和感のある声だ。
「ゆっくりそのまま、二本の指でぐちゅぐちゅ動かしてみ?」
「ん……っ、ん……?」
「……」
ダメだなー。こりゃ時間かかるわ。こんな展開も予想してなかったわけじゃなかったが、今回も俺の手を出す事になりそうだなぁ。
いや、いいんだけど。いいんだけどさ……友樹のアナル処女脱出来た時、ちょっと手荒な真似をしてもいいと考えていた俺を殴りてぇわ。
そんな上手くいくコトじゃないのがよくわかる。
そいじゃプランBでもいくかー。
「おい磯部、お前チンコ出してろ」
「うへぇ!?もう!?」
友樹のアナニーを動かず見ていた磯部に声をかけると、バカはすぐに着地点に行きたがるらしい。
今の驚きは、もう挿入するのか、って意味合いがあるんだろうけど、んなわけねーだろ。お前が好きなジャンルは鬼畜系だったか?
慣らさずぶっ込むような、そんなBL漫画小説を読んでいたか?
違うだろ。
お前は王道でくそ甘ったるいBLが好きなんだろうが。
だったら流れ的に!
この場で挿入展開が!
あるわけないだろ!
「磯部、いいから出してろ」
カメラは一旦、違う机に置いておく。
レンズ向きはもちろん俺の言葉で呆然とする友樹に、
「そうだ、トモくんは指抜いといてください。俺がほぐすんで」
鞄の中をあさりながら言う俺。
もうさ、こうしなきゃいろいろ進まな過ぎだろ?
昨日、密かに調達したものがあるんだ。
「トモくん机からおりて床にM字なりなんなり、足広げててください。磯部は飯塚先輩の隣に立ってろ」
いろいろな配置に、友樹の呼び方も変えながら説明する。
友樹は大抵のことなら俺の言う事を聞いてくれるし磯部はなにもわからずで不安なのか、ちゃっちゃとその通りに動いてくれる。
そんな二人にどこか優越感に浸りながら調達した新しいローションを持ち、置いていたビデオカメラを手にした。
「アナニーなんてトモくんにはまだはやすぎましたね」
「……っ、近ぇよ」
グッとカメラを友樹に近付けた。
顔は背けられながらも距離は変わらず、左耳に開いた三つのピアスが映る。
「ま、いずれはしましょうね」
きゅぽ、と開けた新しいローション。
「さっ、さすがに棒立ちは恥ずかし過ぎるぞ、木下……!」
すでに勃っているモノを両手で覆うように隠している磯部。友樹は友樹で興味なさそうに磯部のモノを見ている。
表情は汚らわしいとでも言いたそうなものなんだけど、イケるのか……これ。
「落ち着け磯部。その手を退けろー」
カメラは磯部のモノを映す。
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