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テイク♂xxx.俺 揺らぐままで舐められて!
「いやいやぁ、」
気付いてしまったからにははやめの処理が必要だ。
冗談でムラムラする、などと口にしても目から脳に伝わり、その情報がインプットされれば強制的に次の指令が下されるのが作りとなる人間。
自慰行為を求められたばかりに。
「友樹はどうぞ、無理しないでください」
カメラを向けたまま、録画はしたまま、磯部が言ってた言葉を思い出す。
――飯塚先輩フェラ下手なんだけど……!?
んん゙っ……!
「不良は不良らしく!またどこかで喧嘩でもしてくればいいんです。極秘になるんだからさあ?だから気にしないでよ」
「……そう思ってるんだったら、撮るのやめろ」
「えー?それはちょっとー」
感情のない言い方で返せば画面に映った苦い顔を浮かべる友樹。
磯部の見ててもわかったことだが、友樹がフェラすると歯が立つっぽいんだよなー。痛いとか言ってたし、想像しただけでひゅんっと縮こまりそうな、そんなフェラ。
手すら使ってくれなそうだから、さすがに怖いじゃないか。
「……」
「そんな顔しないでください、トモくーん」
「……だから、ヤってやるって」
そう言って腕を伸ばして俺の腰を掴んできた友樹。グッと引かれてブレる画面におもわず両手で安定させる。
ベンチからおりては膝立ちで俺のベルトを外す姿に、止めようとは思わなかった。
結局は思春期真っ盛りな男子高校生なわけだ。
「でもトモくんってばちょっと苦手ですよね?こういうの。ハチミツのあれ、ないですよ?」
どうよ、7月手前で、暑さなんてもう前から感じてきてる。
そんな蒸れたようなモノをなにもしないでそのまま咥えるなんて。
BLはBLでも、こういうデリケートな部分を端折るのは漫画小説のBL界だけなのかと思ってたんだけど。
「あれいらねぇよ。変に甘過ぎて気持ち悪ぃし、ローションなんてもっといらねぇ」
あ、そうですか。
「……ん、トモくん勇気あり過ぎですよ」
「なにが?」
少しおろしたズボンと下着から俺のモノがぽろっと出てきた。
アイサツなのか亀頭にチュッと口付けされては揉むように膨らみのあるタマを触りつつ、パクッと友樹の口のナカに入れられた。
カリまで浅く咥えた友樹は唇で引っ掛けるように出し入れしながら、手は擦ってきたりやわやわとタマを揉んできたりと、友樹の見た目では考えられないほどの扱い方になにもかもが俺の中で止まったような気がした。
磯部――。
「めっちゃ上手いな……」
「んん、ふざけんな、俺はうまい」
なにそのセリフ。
「はッ、ん?でかくなった……」
すげぇクるんだけど……俺ってば早漏磯部のこと、もうなにも言えなくなってきてるとか?
うわぁ……。
眉間にシワを寄せつつチラッと上目遣いをした友樹。もちろんカメラは見逃さないで撮り続ける。
基本的にカメラは触り心地の良さそうな黒髪しか映らないが頭を動かし角度を変えるたびに、なんともいえないようなその表情をおさめる事が出来てて、再生する時が楽しみでしかたがない。
「っ、はは、トモくんってばバナナケーキは下手に食べるのに、こっちはホント上手ですね」
漏れる息はなんとか耐えつつ髪をかき分けながら表情をさらに撮る。
左上から映り出た俺の手に一瞬、友樹はすり寄ってきたような気がするが、どっちだ。もしそうなら、可愛いな……んー、俺ってば毒されるのはやくない?
あー、やばいやばい。
「……はぁ、」
「イくか?」
画面に映る友樹の勝ち誇ったような顔。
咥えたまま喋るから危ないな……でも口のナカで出すわけにはいかないしな。
「んー、どーだろーねぇ?」
なんとか誤魔化しながらも保ってみるけどさぁ……。
トモくん……つか友樹、本当に上手いな……。ヤってもらったどの女よりも上手いや。男相手なら多少の気持ち良さもわかってるもんな。
しばらく他の事でも考えとこう。真面目にイきそうで怖い。
なんて……。
「イっちゃえよ」
「……ちょっ、と、待った、」
どう思ったのか友樹は口のナカから出して強弱つけてきては俺のモノを手で扱き始めた。
急な刺激に今まで我慢していたせいか膝が笑って立っていられなくなりそうで、友樹の肩に手を置いては体を支える始末。
「は、ぁ……トモくん、それ……っ」
「カメラ、ブレまくってると思うぞ?」
なんだよ、カメラを回してても最初からヤる気だったのか。なら保健室に行けばよかった――そんな事を思いながら結局、イってしまったから情けない。
「はぁ、はぁ……ん、かかりました?」
学校は学校でも、外でヤってしまった……いや、ヤられてしまったフェラに罪悪感が出かかりながらも射精先は友樹の顔をなんとか避けて終わった。
でも制服とかに付いていたらそれはそれで問題があるからな。
一応まだ授業があるわけだし、付いてるならはやく水とかで取った方がいい。
「どこもかかってねぇよ」
「そ、ですか……」
とりあえず、録画は終了しとこう……。
一回の果てにまだ落ち着かない俺はカメラをストラップの輪っかに腕を通しながらぶら下げて身なりを整える。まさかのフェラ撮りに次のメモリーカードを買っといた方がいいかもしれない問題が出てきた。
夏休みの弟攻めが控えているし、もしかしたらその間にも誰かが相手にしてくれるかもしれない。
こういった突然の俺とのハメ撮りもあり得るかもしれない状況になってきたしな……。
はぁ……まぁ、でもスッキリしたからいいや。
「友樹ってば、上手いのにどうして磯部にはちゃんとヤらなかったんですかー?」
「……」
どす、と勢いよくベンチに座りながら飛んだ俺の精子をガン見。これ、水で流した方がいいのかな。
「……」
ここでダンマリするとは。
「俺ってばあんなはやくに出すなんて思いませんでしたー。うまかったうまかったー」
「……」
ベンチに座らずまだ膝立ちのままで反応してくれない。
んー?と思い消音でさっきの録画を再生してみるが特別、友樹は嫌がりながら舐めてる表情ではないからフェラが原因ではないはず。
てか、この展開を招いたのは彼本人だからな。そうとうヤる気があったように思えたけど。
「今度また、磯部とヤります?」
殴られる覚悟で、その拳が飛んできたら受け止めようと体勢につきながら友樹の下半身を覗く。
勃起はしてないみたいだから俺が抜かなくても大丈夫か。
磯部の件で返事を待っていると、友樹が立ち上がってしまった。え、これなにも聞けずにどっか行くパターンか?
マジか、俺を置いてっちゃうのか。
「……あいつとはヤらねぇよ。撮ったろ、ばか」
まぁ、撮ったけど。
「わざと歯を立ててやったのは、歩のモノより知らない奴のモノを咥えるのが嫌だったからだ」
「……」
「言ったろ?歩のより“先に”しゃぶるとか、俺の中ではあり得ないんだよ」
そう口にして友樹は『こんどは俺のヤって』と付け足しながら俺に背を向けて校内へ歩いていってしまった。
「……ははっ」
んあー、あの人は俺を好き過ぎる。
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