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テイク♂3.弟くん こっちの世界においでよ!

   なんだかこれ、本当の勉強みたいじゃないか?  保健体育みたいな……実践の。  素晴らしい。 「……ッん、んっ」 「ほら、トモくんが気持ち良さそうにヨガってるだろ」  運良くもカメラの方に顔を向けて必死に声を出さぬよう我慢する友樹が撮れる。頭の横側で、その先に映るのは友樹のモノと、それをゆっくり扱く裕希君の姿。  この角度ならほとんどのものが撮れるんじゃないか?  友樹のおでこに暑さとはまた違う汗を俺は拭いながら安定しないカメラを彷徨わせる。 「ただ擦るだけじゃなくて、その陰茎の部分を擦りながらたまに亀頭とか、あー、カリ首を指で遊んだりしてさ」 「……あの、いんけい……って、なんですか?」 ――マジかよ。中学二年生ってそんなもんだったか?  俺の時はもう……って、そうか。見る世界が違かったもんな。あぶねぇ、一般人の頭と腐り頭がごっちゃになりかけたわ。 「簡単に言えばその棒だよ。陰茎部分はチンコ。亀頭はわかるだろ?その先な。カリ首は出っ張りのある、そう、そこだ」 「アッ、んん、な、んか……ん、」  お決まりの右ダイヤルでズームアップをさせながら説明していくと裕希君は俺の言ったことを真面目に聞き入っては触っていたせいでもどかしさを感じ始めた友樹。  それはそれで悪いと思った優しい俺は、するりと友樹が着ていたTシャツを捲った。カメラに映るちょうどよさ気に鍛えられた筋肉と、ところどころの傷。  腹筋の浅く出来ている溝をなぞりながら、古傷の痕であろう痛々しいところまでなぞればゆるく腰が動いている。  結局、身体は正直らしい。最高。 「ユウくんいいよ、そのまま続けてなよ。はやめに扱いてもいいから」 「う、ん」  徐々にきた快楽が原因か、痙攣に似た動きで友樹の腕が震えている。  腰に回されているんだから俺が一番はやく気付くに決まってるだろー?  気持ち良さにとらわれそうになっている友樹自身、まだ気付いてないんだろうけど。 「トモくんのここも、勃ってきましたね」 「んぅ、まて……あゆむ、やめっ」  ぷっくりと可愛らしく主張してきた場所。  テッちゃんが大好きなところ。磯部が触った瞬間にナカが締まったというもの。 「乳首、そろそろ限界なんじゃないんですか?」 「うぁッ、あ、んンっ」  ぴん、と指でピンク色に近い突起を弾けば背が仰け反るほどの反応。 「気持ちいですか?トモくん、ここだけでイケたらすごいですよ」 「はあ、ぅぅんッ……あゆむ、あゆ、はぅっ……あ、あ、アッ、ゆーきっ止め――!」  え。  俺自身、楽しくてしょうがなくなってきた乳首をつまんでコリコリと遊んでいたら友樹の喘ぎがだんだん抑えつかなくなってきて――ビュ、ビュッ、と友樹の下腹部に白い液が飛んでいた。  うわぁ、本当に友樹ってばイっちゃったよ。 「トモくんはなにでイったんですかー?乳首?それとも弟のユウくんの扱き?ははっ、どっちにしてももう戻れないですね、」 ――タチに。 「ん、はぁ……あぅ、ん……」 「友樹さんが……俺の手の中で、イった……」  裕希君は友樹の精液をまじまじと見ながらポツリと口にしている。  息荒いけど、アナルもいっちゃうかー。  当然、他の男をイかす経験なんてあるわけがない裕希君。言い方の問題だろうが陰茎を知らなかったんだ、あるわけないだろ?  そもそもそういった、なんつーか、保健で真面目に受けるような浅い知識がなかったのに、付き合ってる相手に触りたいと思うなんて……ツラいと思うがそれは我慢した方がいいんじゃないか?  いや、今は俺の知識で教えてるから今後の展開でどう切り裂くか……それは裕希君と眼鏡君次第になるけどさ。  そんな力強い目で友樹の精液見たって意味がないんだよ。もっと大事なところを触るんだからな? 「ほらユウくん、手ぇ拭いて。次のローションどばどばー」 「あ、え、はいっ」 「も、はぁ、やめようぜ……」  そんな友樹の言葉は流して裕希君に追加ローションをあげる。まだ理性を持っていた事に驚いたが、イったからな。  トモくんは、弟の、裕希君の、手で、イっちゃったから。  言い訳もなにもないことになる。 「もうさ、なんとなく予想はしてんだろ?ユウくん」  一旦、乳首から手を離してカメラに添える。ブレなく綺麗に安定して撮れてる裕希君の顔。  覚悟を決めたかのように頷いては自らローションを馴染ませてるから逞しいぞ。二度言わせない学習力。  この二人、実は本当の兄弟なんじゃねぇの? 「最初から突っ込むなよ?周りをほぐす感じで触ってみな」 「……ん、」  震えた友樹の体。  あー、そっち側に行きたい。裕希君の後ろから撮って友樹のナカをそこから見てみたいなぁ。初めてヤる手の動きとか、それを受け入れようとする尻穴とか。  それに多少まだ残ってる裕希君の緊張感と友樹の声しか伝えられない難しさがあるから、手持無沙汰ってわけじゃないが、つい動いてしまう。 「周りがだんだん柔らかくなってきたなって思ったら、ゆっくり一本目を入れてみ?」 「……っ」  ごくり、と。  裕希君の出始めた喉仏が動くのを俺は見逃さなかった。  そうだよな、最初から勃起させちゃうぐらいだからそりゃもう興奮どころじゃないよな。待たせてるようで悪いが、これでも慣らさないと友樹に負担がかかるからさー。  俺の都合でヤってることだけど、それだけじゃダメだろ?  次という次がなくなるかもしれないから。 「だいたいはその柔らかさまで周りをふにふにっとローションとともに馴染ませること」 「んっ……ンん、はぁ、はぁっ」 「……」  画面越しで頷く裕希君に必死な友樹。 「眼鏡君はどう見ても処女だからこんなはやくにはほぐれないからな?もしくはしばらく拡張させとけ。だいたい指三本まで入れば、チンコも挿入出来る程度にまでいくだろうよ。苦しいけど」 「は、ぁッ」  画面越しで頷きながら、つぷ、と一本目を入れた裕希君。  多めに垂らしたローションと友樹の尻穴が大分使い慣れてきた事もあって楽に入ったような音が聞こえた。友樹の声にもなんとなく満足しながら俺はまたカメラを片手で持ち、持っていない方の手で乳首を触り始める。 「んんん、あゆむ、ぅ……そこやだぁっ、あんま、触んなッ……」 「そんなこと言っちゃってー……腰動いてるのわかってるんですよ?」 「あの、木下さん、二本目入っちゃったけど、」  おいおい、いつの間に……処女相手と本番の時、大丈夫か?って心配になるなぁ。  そう思うと俺、よく出来たよ。半分は友樹の我慢と涙で隠された痛みがあったんだろうけど。 「友樹さんのコレも、触ったら気持ちいですかね……?」  控えめに話してきた裕希君の提案は、友樹のモノを扱きながらの尻穴責め。ぐじょぐじょにして、シコシコと我慢汁にローションが加わったような扱き。  もちろん気持ちが良いだろうよ。……俺はヤった事はないが。  友樹だったら絶対に気持ちイイと思うはずだ。それで何度もイってたりするから。 「おーおー、扱いちゃえ。トモくん、またイっちゃってもいいですからね」  俺の言葉がまるで合図かのように、ぐちゅっと卑猥な音を立たせながら友樹のモノを掴んだ裕希君。 「……んんっ!あ、ぅンん……ッ!」 「いいよいいよ、ユウくんバリタチのセンスあるよー。強めに握ってもいいんじゃないかなァ?」 「ふぁ、ううっ……!ゆぅ、き……やめ、はぁっ……!」  頭を大きく動かした友樹は息を深く吸ったと同時に甲高い声をあげた、 「……にぃちゃーん?なにしてんのー?」  瞬間。  俺達、三人はピシッと固まった。  

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