「んぁ、んん……んぅッ」 「はぁ、なんだこれ……結構、気持ちいな、」 　慣れかけてる尻穴は全部俺のを受け入れる。 　あまり力の入ってない友樹のお尻と俺のタマがぶつかってかなり気持ちいいぞ……。しかもいつもよりナカも締まってる。 　どうしよう、俺がイきそうなんだけど……ちょっと待て、おれ。友樹のナカに挿れると情けないモノになるの多くないか？ 　頭を抱えるレベルだ！ 「あっ、んぅぅ……あゆむの、奥まであってッ……ぁうんっ！」 「まぁ、奥まで挿れてるからなぁ」 「はあ、はぁッ……ん、やべっ……」 　あぁ、俺もヤバいんだよ。 　ゆっくり引き抜き、押し入る時もまたゆっくりに。 　これ、俺にしても友樹にしても気持ち良過ぎてスローセックスには持って来いなんじゃないか、と思うほど。 　いや、スローセックスってむしろ挿入がなくお互いがお互いのを触れて満足させるものらしいから、今の時点で俺のはスローでもなんでもないアウトなんだけどな。 　まあ俺の場合だからいいか。気持ち良さも、加減も俺次第のくせに、この体位――好きだっ。 　俺が、もっていかれそう、とか。 「あゆ、む、んんッ、はぁ、もっと、ぉっ……！」 「はいはい、ここまでとは俺も思わな、かったけどッ、んっ」 　ここでもうイこうと。 　友樹なんてさっきからずっとイきたがってる体だったから、そこまで俺はドＳでもなんでもない“ノーマル”だから。 　気持ち良くさせるために、このままイこうかなって。 　友樹の気持ちイイところを集中的に突きながらうなじにキスをしたり背中を舐めたり、頼りの枕を掴んでいた腕も取って手を握っては手のひらをくすぐって、器用に動かしながら快感を与える。 　どうせ友樹のチンコはベッドに擦りつけられて扱かれてるのと同じだから、先に……もしくは同時にイけるだろ。 「うぁ、んっあっ……！あぁんッ、はぁ、うぅっ……！」 「ちょーぐちゅぐちゅいってるよっ、やらしい音だなァ？そんなに気持ちイイ？」 「はッ、ぁぁん……っ、きも、ちーッ……！あゆむの、が、一番っきもちいい……ッ！」 　うお、なんつー腰にクるような言葉だ。 　どこで覚えてくんだよ……それ受けが言ったら攻めが簡単にイっちゃうようなセリフじゃねぇか……！ 　なんとなく我慢出来なくなってきて苦手だと言っていた首と耳にキスした後、耳たぶを噛みながら腰を突いては流れのままキスをしようとする俺に、友樹は苦しそうに顔を背けた。 「うわぁ……軽くショック、っ」 「はあっ、んん……！」 　じゃあもう調整して置いてたカメラを手に取って撮影しようと、若干拗ね気味になった俺に、友樹はまたグンッとくるような言葉を吐いてきた。 「歩、んんッ……キス、したいんだけどっぁうんン……！キス、んっ」 「はぁ、トモくっ、マジでアウトだって……ッ」 「んあっ……？だって、なんかお前ばっか、してきて……はぁはぁ、ふぅんッ」 　突いて振っていた腰を緩めて、ジュポンッと抜けた俺のモノは素早く友樹の腕を掴んで抱き起した。 「ふぁ、なに、なんだよっ」 「キス、したいんだろ？」 　すっかり正常位だと思っていたらしい友樹は力の抜け切ったまま寝返りをしようとしてたみたいだが、俺はそうせずに友樹の上体を起こしてしまったことに不安気な表情で、だけど息も上がりっきりな蕩けた目で俺を見ている。 　俺だってキスしたいさ。友樹の、そのなにも塗ってない唇に舌を絡ませて。なんならよだれだって飲む勢いだっつの。 　正常位でも良いが、俺的にはもっとくっついていたいというか――あぁ、もうこれ爆発しそうだな。 「んんぁっあ……おまッぁ、どこにそんな、ちから……っ！」 「見えない筋肉的な？」 　俺の膝上に跨らせて、腕は首に回させて支えていた勃起のモノを友樹のナカにゆっくり押し込んだ。 　所謂、対面座位というものだ。 「はぁ、これいいだろ……」 「あっ、ぅん……っ、」 　涙目になってる友樹に俺の舌は最初から出したまま閉じきれていない口のナカへ突っ込む。 「ふぅんん……ッんぁ、んちゅっ」 「ん、どっちのナカも、あっついなぁ」 「はぁはぁ、あんっ……！このカメラ、邪魔、だっ」 　あ。 　まさに、これ。 　友樹は買ったばかりのビデオカメラを掴んでポイッとベッドの横に投げては、友樹からキスをしてきてくれた。後頭部からガッチリ押さえられて背ける事すら出来ない。 　投げられたカメラを横目に、だけど目の前の快楽に負けそうな俺は先にイくというものがプライドとして出来るはずもなく、今回だけはビデオカメラをお見送りさせてもらおうと決心。 「投げた、罰な？」 「んんぁっ……！？あ、うんっ……はげしぃッ、あゆむ、あゆ、んぅ……！」 「んー？トモくんのナカ、ぎゅうぎゅうしてて、いいねっ」 「ぐじゅぐじゅっ……おと、やあだ……っ、あ、ん、ちくびも、やっ……！」 「かわいいなっ……好きだよ、ともき」 　俺と友樹の腹の間で擦れるモノと、乳首のしゃぶりと、ナカを突かれてるせいか友樹は声にならないぐらいのもので、白濁を腹の間に撒き散らす。 　その影響でキュッといつも以上に締まったナカに俺もゴム越しで吐き出しながら最後、首元を噛んどいた。