11 / 12

決心

「僕は陛下の子供を産みます。ですが、番は心に決めた人がいますので、その後は僕を自由にしてください。」 怖い側近の人にそう言うと、あっさり了承してくれた。 「では、今夜薬は一切使わずに寝所にお越しください。宜しいですね。」 黙って頷くと、着替えを受け取り風呂に入った。 いずれ僕は天雨の番になりたいと言い、暫しの別れを告げた。 彼はきっと待ってくれる。 僕は覚悟を決め寝所に入った。

ともだちにシェアしよう!