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Ⅴ 守るよ……
だから、私と君の愛する未来を邪魔する者は消さないとね。
雨音を翻して、マントが風に舞った。
天高く。
銃口がリンリー共を捕らえる。
「おや、見てたのかい」
リンリーにも知性はある。射程圏内に捕らえても怯まないリンリー共は知っているのか、この銃では心臓を撃ち抜けない。
だが。
「見られて興奮する趣味はないんだ」
抱きかかえたピンクの体から、逞しい雄を引き抜いた。
君は気を失っている。ちょうど良かったよ、睦事には無粋な演出だ……
「《Reizend 》!!」
股間が輝いた。猛々しい雄の光が目映く照らす。
「斬り捨て御免!!」
《光輝燦然淫棒 》が放つ極太ビームサーベルが、雨を払い、樹木を薙ぎ倒し、リンリー共を掃討する。
真っ白な火の光が燃える。
闇を焦がす。
雨音が蒸気となって、空に昇った。
……『貴方』の弔いはできただろうか。
雨を落とす空に届いたかな……
そして、雨は止んだ。
🍄✨✨✨✨
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