23 / 50
第3部 離れるけれど近づく2人①(R)
「いよいよですね。まずは月末からの予選会かあ」
「おう」
「五月さんとキャプテンは不動だけど、他のレギュラー誰になるんだろう?」
「おう」
「どうしたの五月さん?何かあった?」
「ん。お前の姉ちゃん、しゅーしょく、どーなの?」
「あー、ね。どうするんでしょうね。そろそろ動かないとヤバいのに、
今日もお出かけですよ」
あきれたように肩をすくめる。
「おい。お前んち、今から行くぞ」
「え?何かありましたっけ?」
「いーから!」
「ほらブレザー」
投げ渡されたブレザーを柴崎はハンガーにかける。
「??」
『どうしたんだろう?何か怒らせたかな?』
「おい」
「あ、はい」
振り向いた柴崎に根屋がキスをする。
からみあわせ、一つに溶け合いそうなキスを。
「ん・・ふっ・・ああ・あふっ・・」
「さ、五月さん?」
「あとはお前がやれよ?」
「あ、あの、これから練習きつくなるし・・五月さんの体に負担が・・」
「お前、体育倉庫でやりたい放題で、なに言ってんだ」
「明日は休み。練習は明後日からだ。年内、これが最後だ。お前の五月さんは」
「ケツの心配すんな!」
柴崎が手で顔を隠しながら・・
「・・・お願い、五月さん。オブラートって言葉覚えて・・・」
軽くキスをしながら、もうシャツの上から場所を覚えた小さな蕾。
「あっ・・あっ・・んんっ・・」
「もう。触るとすぐに声が出ちゃうところ、可愛すぎ」
「ああっ・・ああっ・・かむの・・・だめえ・・」
震えながら柴崎にもたれかかる。
「そうだね。胸だけでイカれちゃっても俺がつまんないしね」
ともだちにシェアしよう!